文献

J-GLOBAL ID：201002284130976671   整理番号：10A0602644

社会的アメーバにおける集団行動の開始

The Onset of Collective Behavior in Social Amoebae

著者 (5件)： GREGOR Thomas (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  FUJIMOTO Koichi (JST-ERATO, Tokyo, JPN) ,  MASAKI Noritaka (JST-ERATO, Tokyo, JPN) ,  SAWAI Satoshi (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  SAWAI Satoshi (JST-ERATO, Tokyo, JPN)
資料名： Science  (Science)
巻： 328  号： 5981  ページ： 1021-1025  発行年： 2010年05月21日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 細胞間情報伝達機構の過程で,シグナル伝達小分子は合成され,細胞外空間に分泌し,分子の濃度が閾値に達すると,細胞群は新規環境と集団的に協調し得る状態に移行する。今回,Dictyostelium discoideumを用いた無傷細胞群の生細胞画像処理により,パルスは離れた部位から始まり,波として空間内を伝搬することを示した。cAMP振動の開始を検討するため,蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)センサーを用い,細胞質cAMPを測定した。細胞はパルスで栄養除去後5時間で同期して発火し始め,その後,発火間隔は短くなり,細胞は凝集し始めた。個々の細胞はシグナル伝達中心への,また,中心からの持続的交換を示した。還流チャンバーで,分離単一細胞と細胞群とも細胞外cAMP濃度に依存して静止活性から律動性活性に切り替わった。定量的解析で,個々の細胞の確率論的パルスが細胞外cAMPの閾値濃度以下で集団行動の開始に重要な役割を演じると結論した。

シソーラス用語： *アメーバ ,  Dictyostelium discoideum ,  アデニンヌクレオチド ,  蛍光共鳴エネルギー移動 ,  パルス ,  細胞質 ,  発火【生理】 ,  確率論 ,  閾値 ,  細胞生理 ,  画像処理 ,  *細胞情報伝達 ,  リボヌクレオチド ,  環状ヌクレオチド
準シソーラス用語： 細胞間情報伝達 ,  集団行動 ,  生細胞 ,  単一細胞 ,  ライブイメージング ,  *クオラムセンシング

分類 (2件)： 細胞生理一般  (EF02010S) ,  微生物生理一般  (EG03051L)

物質索引 (1件)： cAMP

タイトルに関連する用語 (3件)： 社会 ,  アメーバ ,  集団行動