抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「一家に一台ロボット」の時代が来る,とよく言われるが,家庭用ロボットの現状を紹介すると共に,将来について展望を試みた。家庭用ロボットの効用は,エンターテインメントロボットAIBO(SONY(株))の「一緒に居て楽しい」ものと,家庭用掃除ロボットRoomba(iRobot社(米国))やSLAM(neato robotics社(米国))の「自分がしたくないことを代わりにやってくれる」ものの二方向がある。また遠隔から携帯電話やインターネットを介して独居高齢者等の安否確認を行うもの(見守りロボットMARON-1(富士通(株)))もある。これ等家庭用ロボットの将来を,楽観的ではあるが考察した。先ず「癒し」用途では,少子高齢化・生涯未婚率の増加により一定の需要が在り,価格は5万円未満であろう。「留守番・警備」用途では,被看視者のプライバシー侵害度,利用者の負担,コストの3点を最小化することが課題である。「掃除・搬送等の手伝い」は全体的な一貫作業は難しく,毎日行う軽い掃除等に限定されるであろう。「介護ロボット」への対価は50万円未満だが,当面の実用化は不可能であろう。介護者を助ける介護支援,高齢者の自立を助ける自立支援が有望であろう。