文献

J-GLOBAL ID：201002285747645652   整理番号：10A0874947

都市河川におけるアレチウリ群落での刈り取りが種組成・種多様性に与える影響

Impact of the Single Cutting in Summer on Species Composition, Coverage and Species Richness in Sicyos Angulatus Community in the Alien Species-Rich River through the Urban Area in Japan

著者 (1件)： 橋本佳延 (兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境再生研究部)
資料名： ランドスケープ研究(オンライン論文集)(Web)  (Landscape Research Japan Online (Web))
巻： 3  ページ： 32-38 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： U0112A  ISSN： 1883-261X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大阪府と兵庫県の境を流れる猪名川において,アレチウリ群落の現状を調査し,刈り取り実験を行って,刈り取り後の種組成・種多様性の変化について調査した。アレチウリは特定外来生物に指定され,各地で駆除が進んでいるが,他の外来生物が繁栄するだけで在来植物の復活になっていない。刈り取り実験区域におけるアレチウリ以外の植物出現数は少なく,さらにアレチウリの湿重量が増す程他の出現数は減少した。実験区域における刈り取り後の他植物の出現数は急激に増大したが,在来植物より外来植物の方が多かった。翌春にはセイヨウカラシナの群落となったが,1年草のセイヨウカラシナが枯れるとアレチウリが再び群落を形成した。アレチウリが発芽する春にセイタカヨシやネザサ群落を形成して,アレチウリの実生を制御するのが有効と考えられる。

シソーラス用語： 都市河川 ,  *ウリ科 ,  *植物群落 ,  生息分布 ,  *生物多様性 ,  兵庫県 ,  *現地調査 ,  個体群 ,  在来種 ,  重量 ,  経時変化 ,  カラシナ ,  一年生草 ,  発芽 ,  実生 ,  *雑草防除 ,  環境保全
準シソーラス用語： *アレチウリ ,  種組成 ,  猪名川 ,  特定外来生物 ,  湿重量 ,  セイヨウカラシナ

分類 (2件)： 植物生態学  (EE02000E) ,  河川調査・計画  (RC12020M)

引用文献 (28件)：

• 1)赤松弘治・浅見佳世・田村和也・福井聡(2008):猪名川神津地区におけるアレチウリ群落の拡大と季節特性:人と自然19,89-93
• 2)外来種影響・対策研究会(2001):河川における外来種対策に向けて:(財)リバーフロント整備センター,124pp
• 3)外来種影響・対策研究会(2003):河川における外来種対策の考え方とその事例:(財)リバーフロント整備センター,92pp
• 4)兵庫県立人と自然の博物館(監修)(2009):兵庫県河川植生分類指針-改訂版-:兵庫県県土整備部土木局河川計画室,262pp
• 5)岩槻邦男(編)(1992):日本の野生植物シダ:平凡社,311pp

タイトルに関連する用語 (5件)： 都市河川 ,  アレチウリ ,  群落 ,  種組成 ,  種多様性