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J-GLOBAL ID：201002285868831771   整理番号：10A0060066

パーライト基地球状黒鉛鋳鉄のほう素によるフェライト化機構

Ferrite Formation Mechanism in Boron Contained Pearlitic Spheroidal Graphite Cast Iron

著者 (8件)： 五十嵐芳夫 (日立金属 素材研) ,  秋山昇一 (日立金属 真岡工場) ,  菅野利猛 (木村鋳造所) ,  KANG Ilgoo (木村鋳造所) ,  中江秀雄 (早稲田大 各務記念材料技研) ,  堀江皓 (岩手大 工) ,  平塚貞人 (岩手大 工) ,  藤川貴郎 (三重県工業研)
資料名： 鋳造工学  (Journal of Japan Foundry Engineering Society)
巻： 82  号： 1  ページ： 16-22  発行年： 2010年01月25日 
JST資料番号： G0096A  ISSN： 1342-0429  CODEN： CHKOFY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： パーライト基地球状黒鉛鋳鉄のほう素含有によるフェライト化について,SEMやTEMなどの最先端ミクロ解析技術を多用して調査を行い,その解析結果からほう素によるフェライト化機構について考察を行なった。極微量のほう素添加により,ブルスアイフェライトを有する球状黒鉛鋳鉄組織を作製し,ほう素が偏析している球状黒鉛表層に着目して調べた。TEMによる黒鉛微視構造の調査結果,球状黒鉛表層のほう素偏析部において,三角のかたちをした約150nm大きさのほう素含有するFe-Si-Cu-B微粒子が分布しているのを見出した。この微粒子はナノ結晶構造体からなり,球状黒鉛表層に観察される約0.5μm大きさの片状黒鉛の生成核として作用をしていることがわかった。これら結果から,ほう素含有するFe-Si-Cu-B微粒子を黒鉛核として,球状黒鉛表面へ片状黒鉛を形成することで,共析温度の直上でフェライトが片状黒鉛を下地として核生成するものと考察した。(著者抄録)

シソーラス用語： *球状黒鉛鋳鉄 ,  *パーライト ,  *フェライト組織 ,  *黒鉛組織 ,  フレーク ,  微量分析 ,  ホウ素添加合金 ,  銅含有合金 ,  *偏析 ,  結晶核形成 ,  濃度分布 ,  ナノ結晶
準シソーラス用語： ミクロ分析 ,  *黒鉛形状【金属組織】 ,  *微小偏析

分類 (1件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (13件)：

• 牧野迪夫. 日立評論. 1952, 34, 1037
• 田中龍男. 鋳物. 1951, 23, 1
• 森田志郎. 鋳物. 1959, 31, 417
• 川野豊. 鋳物. 1975, 47, 541
• 堀江晧. 鋳物. 1970, 42, 700

タイトルに関連する用語 (4件)： パーライト ,  球状黒鉛鋳鉄 ,  ほう素 ,  フェライト