抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我々は,楽器の独奏を4π全方向に忠実に再現することを目的とし,26個のスピーカユニットを備えた球形スピーカアレイの開発を行ってきた。これまで音源は,スピーカユニットと相似となる位置に配置した26個のマイクで同期収録していたが,収録コストの高さが問題となっていた。そこで,楽器にはその種類に固有の放射特性があることに着目し,i)事前にその楽器の放射特性をモデル化しておき,ii)モノラル収録した,再生したい音源に対し,このモデルを適用することで,放射特性を備えたマルチチャネル音源を合成する手法を考えた。放射方向による音圧レベル,遅延,周波数特性の違いをモデル化し,楽器の正面で収録したモノラル音源に適用することで合成した音源を15名に聴いてもらったところ,特に「響きが豊かか?」の質問項目に対し,有意に高い評価を得た。(著者抄録)