抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ビームロスを低減するために電磁石磁場が要求パターン通り高精度で高安定度に追随しなければならない。2008年5月当時,MRを周回するビームは水平方向に3~4mm振動し,チューンは水平・垂直ともに0.1の変動があった。ビーム軌道の振動と電磁石電源の変動の周波数成分に共通するものがあり,電磁石電源の電流リプルに起因するものと考えられた。電流リプルにはノーマルモード(出力電流と同相,電源のP端子から出てN端子に戻る)とコモンモード(P端子とN端子を同相で出てアース端子から電源に戻る)がある。配線にシールド線を使用したため浮遊容量(約3μF)が大きくコモンモード電流が大きかった。また電源のフィードバック制御にコモンモードノイズが混入し電源性能がよくなかった。電源と電磁石負荷との配線にも問題があった。2009年夏までに対策として,浮遊容量に優るフィルタを追加し,電源のN側だけだったDCCTをP側にも追加してフィードバック制御に加えてコモンモードの影響を排し,配線を対称配置となるように改めた。この結果,1~2桁の安定度向上が得られた。ビーム性能の向上結果や今後の課題についても触れている。