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J-GLOBAL ID：201002291332790118   整理番号：10A0722415

シートパイルによる既設杭基礎の耐震補強効果に関する模型実験

Seismic Proving Tests on Aseismic Reinforcement Method for Existing Pile Foundations utilizing Sheet Piles

著者 (6件)： 西岡英俊 (鉄道総合技術研究所・構造物技術研究部) ,  樋口俊一 (大林組・技術研究所) ,  西村昌宏 (鉄道総合技術研究所・構造物技術研究部) ,  神田政幸 (鉄道総合技術研究所・構造物技術研究部) ,  山本忠久 (大林組・都市土木技術部) ,  平尾淳一 (大林組・都市土木技術部)
資料名： 地盤工学ジャーナル(Web)
巻： 5  号： 2  ページ： 251-262 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： U0044A  ISSN： 1880-6341  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 建設年代の古い構造物基礎には耐震性能に劣り,耐震補強工事が必要なものが多く存在する。既設橋脚基礎のフーチングを取り囲むようにフーチング幅程度の根入れのシートパイルを打設し,既設フーチング上面に増しフーチングを打設してシートパイルを既設橋脚と一体化させるだけでも,一定の耐震補強効果が期待できると考えられる。本論文では約1/10スケールの模型を用いた静的載荷実験および振動実験に基づき,その耐震補強効果を明らかにするとともに,その補強効果発現メカニズムについて考察する。提案補強工法は,主に既設の杭に発生する断面力が大きく低減する効果が期待できることが確認でき,特に杭頭だけではなくシートパイルを根入れさせた深度よりも深い地中部の断面力も低減できることを確認した。その抵抗メカニズムは,シートパイルを介した水平地盤抵抗が発現されることにより,杭に作用する地盤反力が低減されることと考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *杭基礎 ,  *耐震補強 ,  *矢板 ,  模型試験 ,  振動試験 ,  載荷試験 ,  効果
準シソーラス用語： *シートパイル ,  *既設杭基礎 ,  水平載荷試験 ,  補強効果

分類 (1件)： 杭,杭基礎,矢板式基礎  (RA03080W)

引用文献 (13件)：

• 1) 土木学会 耐震基準等基本問題検討会議:土木構造物の耐震基準等に関する⌈第二次提言⌋,土木学会耐震基準等に関する提言集,pp.11-29,1996.
• 2) 例えば,岸下崇裕,斉藤悦郎,山根隆志,大谷義則,三浦房紀,谷藤正樹:高耐力マイクロパイル既設構造物基礎の耐震補強,日本地震工学シンポジウム論文集,Vol.10-1,pp.161-166,1998.
• 3) 例えば,磯部公一,木村亮,吉澤幸仁,河野謙治,原田典佳,槇野健:鋼管矢板基礎増設による既設橋ケーソン基礎の補強効果に関する実験的研究,土木学会論文集C,Vol.62,No.1,pp.191-200,2006.
• 4) 例えば,深田久,加藤康司,青柳守,大矢勉,塩井幸武:固化改良を併用した軟弱地盤上の既存橋梁基礎の補強に関する研究,第50回地盤工学シンポジウム論文集,pp.319-326,2005.
• 5) 例えば,足立有史,浦野和彦,竹之下朋章,丹澤宣彦,河邑眞:地盤固化工法を用いた杭基礎の耐震補強工法の実大実験,土木学会論文集C,Vol.63,No.3,pp.752-762,2007.

タイトルに関連する用語 (5件)： シートパイル ,  杭基礎 ,  耐震 ,  補強効果 ,  模型実験