抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アイオノマーの研究動向について,3相モデル・イオン会合体の秩序-無秩序転移のモデル等によりアイオノマー構造を解説し,特異性(導入したイオン基がイオン結合性架橋形成・高温域でのイオン結合解離による流動性生成など)を述べ,一次転移温度・凝集体サイズ・会合体内イオン密度等に関する研究の概要を紹介した.イオンホッピング現象(イオン結合部が流動下/静止下で結合および解離を繰り返す現象)について,アイオノマーの結合-解離時間の範囲を推定・酸-陽イオン交換メカニズムを応用し高級脂肪酸添加による酸-陽イオン交換が誘発され溶融粘度減少する例等(著者ら)を解説,次に,アイオノマーの溶融体物性(著者らのNa系アイオノマー溶融体の一軸,二軸,平面伸長粘度測定によるイオン結合に及ぼす影響等)について単種金属アイオノマーおよび異種金属複合系アイオノマー例を概説した.次いで,相溶化剤・改質剤としてのアイオノマーを添加しレオロジー特性の改質するアイオノマーブレンド例として,TPEE/EMAA-Naアイオノマーブレンドのブロー成形におけるドロ-ダウン改善等を紹介した.