文献

J-GLOBAL ID：201002292821612725   整理番号：10A0421437

Christiansen散乱着色を引起こすトルエン中のHPC(ヒドロキシプロピルセルロース)のミクロスフェアドメイン構造を形成する異常な膨潤

Unusual Swelling of HPC in Toluene Forming a Microspherical Domain Structure that Causes Christiansen Scattering Coloration

著者 (6件)： EDO Susumu (Tokyo Inst. of Technol., Tokyo, JPN) ,  OKOSHI Kento (Tokyo Inst. of Technol., Tokyo, JPN) ,  KANG Sungmin (Tokyo Inst. of Technol., Tokyo, JPN) ,  TOKITA Masatoshi (Tokyo Inst. of Technol., Tokyo, JPN) ,  KANEKO Tatsuo (Japan Advanced Inst. of Sci. and Technol., Ishikawa, JPN) ,  WATANABE Junji (Tokyo Inst. of Technol., Tokyo, JPN)
資料名： Langmuir  (Langmuir)
巻： 26  号： 3  ページ： 1743-1746  発行年： 2010年02月02日 
JST資料番号： A0231B  ISSN： 0743-7463  CODEN： LANGD5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)のトルエンによる異常な膨潤挙動を研究した。HPCは分子量Mw=7700で,ヒドロキシプロピル基のモル置換度4.0のものを用いた。HPCがトルエンにより100°C以上の温度で膨潤するとき,トルエン分子は55%以上の重量分率でHPCに侵入することができる。この膨潤膜をフリーズフラクチャー法を用いる走査電子顕微鏡観察により調べた。その結果,HPCはHPCマトリックスと直径3~5μmのミクロスフェアドメインに分離することが分かった。このような異常な膨潤挙動はHPCの両親媒性に起因するものであり,HPCはその疎水性基をトルエンと接触するように再配列して球状ドメインを形成し,トルエン分子をそのドメイン中に閉込めることができる。一方トルエンミクロスフェア相とHPC連続相の屈折率が近いことから,膨潤膜はChristiansenフィルタ効果と呼ばれる美しい散乱色を示すことを述べた。

シソーラス用語： 紫外可視吸収スペクトル ,  走査電子顕微鏡 ,  *光散乱 ,  スペクトル ,  *ヒドロキシプロピルセルロース ,  ミクロスフェア ,  *折畳み構造 ,  *膨潤 ,  フリーズフラクチャー法 ,  両親媒性 ,  疎水性 ,  配列 ,  *閉込め ,  屈折率 ,  アルキルベンゼン

分類 (2件)： 高分子溶液の物理的性質  (CG02013S) ,  物理化学一般その他  (CB01030T)

物質索引 (1件)： トルエン

タイトルに関連する用語 (8件)： 散乱 ,  着色 ,  トルエン ,  HPC ,  ヒドロキシプロピルセルロース ,  ミクロスフェア ,  ドメイン構造 ,  膨潤