抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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画像を用いたジェスチャー認識などのアプリケーションでは画像中から人を検出するために,前処理として肌領域の検出を必要とする。本論文では,光源環境変化に頑健で安定的に肌領域を抽出するために,著者らが以前提案した複数波長の近赤外光を用いた肌検出法をハードウェア上に実装した。人の肌の分光反射特性から光の吸収が起きる970nm前後の2波長の特性画像を獲得し,それらの差分をとることで肌そのものを直接検出する。カメラのシャッタータイミングに合わせて870nmと970nmの2つの光源からの照射,画像撮影,画像バッファの処理を交互に繰り返し,並列してバッファからの画像の読み出しと差分処理を行う。また,光源照射のタイミングと撮影画像のバッファ切り替えタイミングをカメラのシャッタータイミングに同期させる必要があるので,FPGA(Field Programmable Gate Array)ボード,カメラボード,光源ユニットを用いて肌検出システムを構築した。FPGA上に実装した回路モジュール構成を示し,パラメータ検証コストを下げるために輝度補正と差分処理をソフトウェア化した。実際に肌の検出実験を行ったところ正しく肌を検出でき,実時間軸に遅れずにリアルタイム処理できていることがわかった。