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J-GLOBAL ID：201002293721785670   整理番号：10A0107641

実物大モデルを用いた城郭石垣の地震時挙動の検討

STUDY ON THE DEFORMATION CHARACTERISTIC OF MASONRY WALLS DURING EARTHQUAKE WITH FULL-SIZED MODEL

著者 (5件)： 山本浩之 (ハザマ 土木事業本部 技術統括部) ,  西形達明 (関西大学 環境都市工学部都市システム工学科) ,  八尾眞太郎 (関西大学 環境都市工学部建築学科) ,  西田一彦 (関西大学 関西地盤環境研究センター) ,  笠博義 (ハザマ 技術・環境本部 環境事業部)
資料名： 土木学会論文集 C(Web)
巻： 66  号： 1  ページ： 43-57 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： U0104A  ISSN： 1880-604X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 城郭石垣の動的状態での安定性を力学的に評価することを目的に,実物大の石垣の大型振動台実験をした.石垣は,“打込みはぎ”による反りを有する形状とし,背面は栗石と土で充填した.実験方法は,入力波形を3Hzの正弦波,入力方向を水平一方向とし,加速度振幅を段階的に増加させ,各材料(石材,栗石,背面地山)の応答状態を計測した.その結果,688gal付近を境界に,石垣の変形が“転倒モード”から“孕み出しモード”へ移行し,各材料の応答加速度や各材料間の位相差に変化があることが捉えられた.また,このような石垣の変形過程は,栗石の沈下等による背面土圧の増加や岩盤の内部摩擦角に相当する石材間の摩擦角の低下に伴い発生することが明らかになった.(著者抄録)

シソーラス用語： *組積構造 ,  振動台試験 ,  石材 ,  城 ,  耐震性 ,  地震波 ,  破壊モード ,  砕石 ,  地山 ,  内部摩擦角 ,  *歴史的建造物 ,  *擁壁 ,  *石垣 ,  玉石
準シソーラス用語： 栗石 ,  城郭

分類 (1件)： その他の構造材料による構造  (RA04060H)

引用文献 (26件)：

• 1) 山本浩之,笠博義,西田一彦,西形達明,阿波谷宣徳:城郭石垣の摩擦特性に関する実験的研究,地盤工学会歴史的地盤構造物の構築技術および保存技術に関するシンポジウム発表論文集,pp.113-118, 2008.
• 2) 山本浩之,西形達明,八尾眞太郎,西田一彦,笠博義,和田行雄:城郭石垣における石材の摩擦特性と間詰効果に関する一考察,日本材料学会第8回地盤改良シンポジウム論文集,pp.127-132, 2008.
• 3) 西形達明,笠博義:石垣の工学的検討に関する研究動向,第42回地盤工学研究発表会講演集,DS-3歴史的地盤構造物の構築・保存技術について,資料-5,pp.1-7, 2007.
• 4) 西田一彦,玉野富雄:歴史遺産としての城郭石垣の安定性評価方法の工学的提案,「地盤に係わる維持・補修・管理技術に関するシンポジウム」論文集,土木学会,pp.27-32, 1998.
• 5) 天野光三,西田一彦,渡辺武,玉野富雄,中村博司:徳川期大阪城城郭石垣構造の土木史的研究,土木学会論文集,No.660/IV-49, pp.101-110, 2000.

タイトルに関連する用語 (3件)： モデル ,  城郭石垣 ,  地震時挙動