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J-GLOBAL ID：201002297047934074   整理番号：10A1607351

ボールゲームにおける一対一しかけ評価指標の提案

著者 (4件)： 今村健一郎 (慶応大 大学院政策・メディア研究科) ,  筧康明 (慶応大 環境情報) ,  河添健 (慶応大 総合政策) ,  仰木裕嗣 (慶応大 大学院政策・メディア研究科)
資料名： オペレーションズ・リサーチ
巻： 55  号： 12  ページ： 772-780  発行年： 2010年12月01日 
JST資料番号： F0251A  ISSN： 0030-3674  CODEN： OPREA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： サッカーなどの対人的ボールゲームは微視的に見れば選手間の一対一が重合したもので,個人間の一対一がチーム間の質的変化(≒チーム間の状況)に影響を及ぼすミクロ-マクロの関係として捕捉できる。この関係からの現象観察は,自己組織化現象の理解を目指したダイナミカルシステム理論(DSM)の観点いえる。DSMの観点からボールゲームを捉える研究は理論的な考察が中心であり,実戦に適用した例でも選手個人を質点で表現し,多人数間の幾何的関係性を時系列分析するマクロ研究が多い。ミクロ-マクロへの第一歩として,一対一を個人の代表質点間の関係から評価できる指標の構築に取組んだ。3m×3m四方の一対一計測実験から,しかけ時刻における相対位置および相対速度を把握し,決定係数R₂の高適合度数理モデル(一対一しかけ評価指標)を構築した。攻者と守者の重心間相対位置/相対速度という代表一質点から,一対一の成功および失敗の判定が可能であると結論付けた。

シソーラス用語： スポーツ ,  行動科学 ,  *n人ゲーム ,  *評価基準 ,  *自己組織化 ,  システム理論 ,  *システムダイナミックス ,  微視的理論 ,  質点 ,  計測システム ,  相対運動 ,  回帰分析 ,  主観評価
準シソーラス用語： 評価指標 ,  決定係数

分類 (2件)： ゲーム理論  (KA03060T) ,  人間機械系  (IB03000G)

引用文献 (18件)：

• HAKEN, H. Principles of brain functioning : A synergetic approach to brain activity, behavior and cognition. 1996
• HAKEN, H. Synergetics : Introduction and advanced topics. 2004
• KELSO, J. A. S. Dynamic patterns : The self-organization of brain and behavior. 1995
• DIEDRICH, F. J. Why change gaits? Dynamics of the walk-run transition. Journal of Experimental Psychology. 1995, 21, 183-202
• MATEUS, J. In pursuit of an ecological and fractal approach to soccer coaching. Science and football V : The proceedings of the Fifth World Congress on Science and Football, 2005. 2005, 561-573

タイトルに関連する用語 (5件)： ボール ,  ゲーム ,  しかけ ,  評価指標 ,  提案