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J-GLOBAL ID：201002297708986696   整理番号：10A1606673

現象論的平均場相互作用によるHBTπ中間子干渉法

HBT Pion Interferometry with Phenomenological Mean Field Interaction

著者 (2件)： HATTORI Koichi (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  HATTORI Koichi (High Energy Accelerator Res. Organization(KEK), Tsukuba, JPN)
資料名： Progress of Theoretical Physics  (Progress of Theoretical Physics)
巻： 124  号： 5  ページ： 869-909  発行年： 2010年11月25日 
JST資料番号： G0499A  ISSN： 0033-068X  CODEN： PTPKA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 超相対論的重イオン衝突におけるハドロン生成力学に関する情報を抽出するために,Hanbury Brown Twiss干渉法を用いてハドロン源の時空構造が測定された。本稿では,終状態相互作用の効果による源像の変形を調べた。蒸発粒子により形成された雲を透過する間に起こる相互作用を源領域の近傍に局在する1体平均場ポテンシャルを用いて記述した。半古典的方法を採用して放出粒子の伝搬の修正を吟味した。原子核反応に適用された光学ポテンシャルとの類似で,この現象論的模型は雲における吸収を記述するポテンシャルの虚数部を持つ。弾性チャンネルの現象論的ππ前方散乱振幅を用いて得られたπ中間子干渉法と平均場相互作用に注目した。ρ中間子共鳴によるp波散乱は引力型平均場相互作用を導き,吸収部の存在は主にこの共鳴形成に帰属する。蒸発源の力学を反映するポテンシャルの単純な時間依存性も取り入れた。得られたポテンシャルを用いて,所謂HBT Gauss半径が伝搬の修正によりどのようにどれだけ変化するかを吟味した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 理論 ,  *重イオン衝突 ,  *平均場近似 ,  終状態相互作用 ,  半古典的方法 ,  ポテンシャル ,  位相シフト ,  pi-pi相互作用 ,  前方散乱 ,  散乱振幅 ,  ρ中間子770 ,  流体力学的模型 ,  正規分布 ,  *素粒子反応模型 ,  密度行列 ,  相関関数 ,  自己エネルギー ,  P波【散乱】 ,  粒子源
準シソーラス用語： HBT干渉法 ,  π中間子干渉法

分類 (1件)： ハドロンによって引き起されるその他の反応  (BF03100U)

引用文献 (44件)：

• HANBURY BROWN, R. Nature. 1956, 177, 27
• GLAUBER, R. J. Phys. Rev. Lett. 1963, 10, 84
• GOLDHABER, G. Phys. Rev. 1960, 120, 300
• YANO, F. B. Phys. Lett. B. 1978, 78, 556
• GYULASSY, M. Phys. Rev. C. 1979, 20, 2267

タイトルに関連する用語 (6件)： 現象論 ,  平均場 ,  相互作用 ,  HBT ,  π中間子 ,  干渉法