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J-GLOBAL ID:201002297735728640   整理番号:10A1153075

根圏制御栽培における仕立て方の違いがニホンナシ‘幸水’の樹体生育,収量および物質生産に及ぼす影響

Effects of Training on Tree Growth, Yield and Dry Matter Production in Japanese Pear ‘Kousui’ in a Soil Mound Rhizosphere Restricted Culture System
著者 (3件):
資料名:
巻:号:ページ: 467-475 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: L4829A  ISSN: 1347-2658  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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ニホンナシ‘幸水’における栽培方式と仕立て方が樹体生育,収量および乾物生産に及ぼす影響を検討した.栽培方式を地植栽培と根圏制御栽培の2処理,仕立て方を平棚栽培とY字仕立ての2処理として,平棚地植区,Y字地植区,平棚根圏区およびY字根圏区の4処理区を設けた.Y字根圏区はLAIが4.9で他の処理区の2倍程度と大きかった.また,Y字根圏区の着果数は栽植の割当面積1 m2当たり18.5果と他の処理区の約2倍となった.葉果比はすべての処理区で35程度と差がなかったため,10 a換算収量はY字根圏区で6.1 tで最大となり,慣行の平棚地植区の2.2倍と多収となった.糖度は根圏制御区で高かった.Y字根圏区の新梢発生程度は4処理区の中間値で樹勢は中程度であったため優良な新梢が多く発生し,m2当たり花芽数が最大となった.10 a換算の乾物生産量はY字根圏区で大きかった.また,果実への同化産物分配率はY字根圏区で43.0%,平棚根圏区で39.1%と高かった.細根も根圏制御した2区が地植した2区よりも高く,根圏制御により細根の発生が多くなった.これらのことより,根圏制御栽培では仕立て方をY字仕立てにすることにより,糖度が高く慣行の2倍の収量が得られることが明らかとなった.根圏制御栽培では細根の発生が多く樹体生育が良好になるとともに,Y字仕立てにすることでLAIが大きく乾物生産量が多くなること,コンパクトな樹形とすることで果実への同化産物分配率が高まり,収量および糖度の向上が図られた.(著者抄録)
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分類 (1件):
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果樹 
引用文献 (46件):
  • 明田郁夫・田中 守.2003.ニホンナシ‘豊水’の整枝法が果実収量,品質及び作業性に及ぼす影響.園学雑.72 (別2): 118.
  • 小豆沢 斉・伊藤武義.1983.二十世紀ナシの乾物生産と養分吸収.島根農試研報.18: 31-47.
  • 福田博之・栗村光男・瀧下文孝・西山保直.1992.土盛り処理がM.26台‘紅玉’リンゴ樹の生育および乾物生産能に及ぼす影響.園学雑.60: 839-844.
  • 福田博之・瀧下文孝・工藤和典・樫村芳記.1991.M.9わい性台木利用リンゴ樹における乾物生産とその樹体内分配に対する着果程度の影響.園学雑.60: 495-503.
  • 文室政彦.2000.被覆条件下のニホンナシ‘幸水’樹の生長,乾物生産と分配に及ぼす着果程度の影響.園学雑.69: 724-731.
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