抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高強度コンクリート(HSC)の亀裂面は普通コンクリートより滑らかであるため,せん断応力の伝達に劣る。本論では圧縮強度40~120N/mm
2,軸荷重比0.1~0.28,せん断補強筋比0.39~0.78%のRC柱を対象に繰返しせん断荷重下における履歴特性に対する亀裂形状,軸力およびせん断補強筋比の影響を実験的に検討した。この検討の主な結果は以下の通りであった。1)HSCの復元力特性の非対称性は発生した亀裂が逆方向載荷により一旦閉じた後,再開する際にすべる事が原因である。2)せん断亀裂発生時のコンクリートの負担せん断力をせん断補強筋が代替負担できれば,亀裂が復元力特性に与える影響は小さい。3)亀裂面のせん断すべりは軸力が大きいほど,亀裂面が平滑なほど大きくなるが,せん断補強筋の増加で抑制できる。4)高軸力でせん断補強筋が少ない場合,再挙動せん断滑りは摩擦係数の影響を強く受ける。