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J-GLOBAL ID:201002298249327672   整理番号:10A0165385

ヒトシスタチオニン-γ-リアーゼの部位特異的変異誘発により,硫化水素生成の調節への洞察を明らかにする

Site-Directed Mutagenesis on Human Cystathionine-γ-Lyase Reveals Insights into the Modulation of H2S Production
著者 (7件):
資料名:
巻: 396  号:ページ: 708-718  発行年: 2010年02月26日 
JST資料番号: D0124B  ISSN: 0022-2836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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近年,第三のガス伝達物質(gasotransmitter)としての硫化水素(H2S)及びさまざまな疾病におけるそれの役割への関心が増加している。シスタチオニン-γ-リアーゼ(CSE)は哺乳類における硫化水素の内因性生成をもたらす酵素の1つである。ヒトCSEの結晶構造及び部位特異的変異誘発研究の支援により,硫化水素生成の触媒作用に顕著に関与するCSEの幾つかのアミノ酸残基を同定した。Tyr114は基質結合に必要であることを示唆する報告と逆に,筆者の結果により,Tyr114のPheへの変異により硫化水素の生成を顕著に増加することを示した。これはPhe114とピリドキサール5′-リン酸(PLP)の間のπ積重ね相互作用の減衰によるPLP再形成の速度高進に寄与した。Asp187に結合する水素はPLPのピリドキサール窒素に結合する水素の最適配置において後者を維持する必須残基としてThr189を同定した。さらに,Glu339のLys,AlaまたはTyrへの変異により,α,γ-除去またはα,β-除去反応の触媒作用へのこの酵素の特異性の決定における339番目のアミノ酸の疎水性の重要性を明らかにした。この研究により,硫化水素生成の速度は外因性PLP濃度の増加につれて高進し,アポCSEは硫化水素生成の触媒作用時に形成されるとの仮説を支持した。これらの知見から,硫化水素の生成を調節するアクチベータまたは阻害剤の設計への新規ルートを示唆した。すなわち,これらの調節因子はさまざまな硫化水素関連疾病の研究において薬物または機構プローブの開発のリード化合物として役割を果たすことを示唆した。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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酵素一般  ,  動物の代謝と栄養一般 
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