抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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林内に更新した広葉樹を利用してスギ人工林を針広混交林へ誘導するには,適切な光条件を実現するための間伐強度の目安が必要である。本研究では,山形県内の30林分を対象に毎木調査と林内光環境の調査を行った。林内の相対光量子束密度(rPPFD)は,立木本数,林分材積,胸高断面積合計が高くなるほど低下したが,収量比数(Ry)との相関が特に強く,rPPFD=100exp(-3.47Ry)という関係式を得た。この式から,広葉樹の更新を促すのに必要とされる相対散乱光10%以上を実現するにはRyが0.66,さらに成長した広葉樹の生育が持続できる15%以上にするにはRyを0.56以下に維持する必要があると推定された。このような疎な密度管理は,長伐期による優良大径材生産とも矛盾しないと考えられ,公益的機能と木材生産の両立に貢献すると考えられた。(著者抄録)