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J-GLOBAL ID：201002299016286808   整理番号：10A0770990

応力三軸度に着目した鋼製橋脚における地震時脆性破壊発生要因に関する解析的検討

ANALYTICAL STUDY FOCUSING ON STRESS TRIAXIALITY ON FACTOR OF BRITTLE FRACTURE DURING EARTHQAKES IN STEEL BRIDGE BENTS

著者 (4件)： 田村洋 (横浜国立大学大学院工学府博士課程後期) ,  佐々木栄一 (横浜国立大学大学院工学研究院) ,  山田均 (横浜国立大学大学院環境情報研究院) ,  勝地弘 (横浜国立大学大学院工学研究院)
資料名： 土木学会論文集 A(Web)
巻： 66  号： 3  ページ： 420-434 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： U0102A  ISSN： 1880-6023  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,実際に被災した鋼製橋脚を対象に,地震時脆性破壊の発生要因を破壊起点の応力三軸度に着目し検討した.本研究では特に,破壊起点となった溶接部の形状が破壊起点の応力三軸度分布に及ぼす影響について検討するため,実際の破壊起点の溶接部形状の他にも複数の形状を対象とし,弾塑性FEM解析による解析的検討を行った.その結果,溶接部に発生する応力三軸度は止端半径や等脚・不等脚といった溶接部形状の影響を受けることが明らかとなった.特に,対象橋脚の破壊起点となった止端半径が小さく不等脚の溶接部では,地震時に高い応力三軸度が発生し脆性破壊発生のリスクが高まっていたことがわかり,破壊起点の溶接部形状が破壊発生要因の一つとなった可能性が示された.(著者抄録)

シソーラス用語： 鋼構造 ,  *脆性破壊 ,  溶接部 ,  弾塑性解析 ,  応力 ,  震災 ,  端部 ,  *橋脚
準シソーラス用語： 応力三軸度 ,  *鋼製橋脚 ,  多軸応力 ,  有限要素法解析 ,  溶接止端部

分類 (1件)： 下部工  (RC06060B)

引用文献 (29件)：

• 1) 三木千壽,四十沢利康,穴見健吾:鋼製橋脚ラーメン隅角部の地震時脆性破壊,土木学会論文集,No.591/I-43, pp.273-281, 1998.
• 2) 佐々木栄一,荒川泰二,三木千壽,市川篤司:鋼製橋脚における地震時脆性破壊防止に必要な鋼材の破壊靭性レベル,土木学会論文集,No.731/I-63, pp.93-102, 2003.
• 3) 岡下勝彦,大南亮一,道場康二,山本晃久,富松実,丹治康行,三木千壽:兵庫県南部地震による神戸港港湾幹線道路P75橋脚隅角部におけるき裂損傷の原因調査・検討,土木学会論文集,No.591/I-43, pp.243-261, 1998.
• 4) Kuwamura, H. and Yamamoto, K.: Ductile crack as trigger of brittle fracture in steel, Journal of Structural Engineering, pp.729-735, 1997.
• 5) 葛漢彬,大橋正稔,田島僚:鋼製厚肉断面橋脚における延性き裂の発生とその進展に関する実験的研究,構造工学論文集,Vol.53A,pp.493-502, 2007.

タイトルに関連する用語 (7件)： 応力三軸度 ,  着目 ,  鋼製橋脚 ,  地震 ,  脆性破壊 ,  発生要因 ,  解析