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J-GLOBAL ID:201002299661239377   整理番号:10A1153072

トマトの固形培地耕におけるダブルトラフ構造ベッドを用いた定量施与管理法によるカリウム施用量の検討

Investigation on Application Amount of Potassium in Limited Nutrient Supply Control of Tomatoes Grown in Substrate Culture Using Double Trough Bed
著者 (5件):
資料名:
巻:号:ページ: 449-453 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: L4829A  ISSN: 1347-2658  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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固形培地耕におけるトマトの定量施与管理法によるカリウムの施用量を検討するため,ロックウール粒状綿を詰めたダブルトラフ構造ベッド上に2本のチューブを配した栽培システムにて,トマトを6段摘心栽培した.濃度管理区では,園試処方1/2単位培養液で掛け流し栽培を行った.定量施与管理区では,一方のチューブでは所定の濃度の培養液を毎日一定量施用し,もう一方のチューブでは水のみを与えた.定量施与管理区では3水準(15,30および50 me/株/週)のカリウム施用区を設け,定量施与管理・15,定量施与管理・30,定量施与管理・50区と略記した.その結果,収量は第1~3果房では処理による差はみられなかった.第4~6果房の収量は,濃度管理区に比べて定量施与管理・15区では有意に減少したが,定量施与管理・30区,定量施与管理・50区では有意差がなかった.しかし,定量施与管理・30区ではすじ腐れ果が第2果房から発生し,第6果房の発生率は16%にも達した.栽培期間中の積算カリウム施用量は,濃度管理区の653 me/株に対して,定量施与管理・15,定量施与管理・30,定量施与管理・50区ではそれぞれ濃度管理区の28,56,98%であった.以上の結果より,固形培地耕での6段摘心栽培においては,カリウムの施用量の著しい削減は果実の生理障害を引き起こすため,濃度管理区と同等の施用量を必要とし,第2果房の果実発達期である比較的早い時期に30 me/株/週~50 me/株/週に施用量をあげる管理が必要と結論された.(著者抄録)
シソーラス用語:
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分類 (2件):
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野菜  ,  植物の栄養障害 
引用文献 (14件):
  • Bishnu, P. C. and Z. Wiesman. 2004. Effect of potassium magnesium chloride in the fertigation solution as partial source of potassium on growth, yield and quality of greenhouse tomato. Scientia Hortic. 99: 279-288.
  • Chen, J. and W. H. Gabelman. 1999. Potassium transport rate from root to shoot unrelated to potassium-use efficiency in tomato grown under low-potassium. J. Plant Nutr. 22: 621-631.
  • Francisco, M. del A. and L. F. M. Marcelis. 2004. Regulation of K uptake, water uptake, and growth of tomato during K starvation and recovery. Scientia Hortic. 100: 83-101.
  • 石原良行・人見秀康・八巻良和.2007.閉鎖系養液栽培用に開発された培養液組成がトマトの成分吸収濃度に及ぼす影響.園学研.6: 391-397.
  • 城殿和利・鈴木茂敏.2000.水耕栽培で育てられたトマトにおけるカリウム吸収量制限が成長,収量および品質におよぼす影響.園学雑.69 (別2): 168.
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