文献

J-GLOBAL ID：201002299738510230   整理番号：10A0683162

浸炭処理における結晶粒粗大化抑制

著者 (2件)： 藤松威史 (山陽特殊製鋼) ,  橋本和弥 (山陽特殊製鋼)
資料名： 山陽特殊製鋼技報  (Sanyo Technical Report)
巻： 17  号： 1  ページ： 48-53  発行年： 2010年06月25日 
JST資料番号： L2166A  ISSN： 1340-6825  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 浸炭処理鋼の浸炭前のミクロ組織に着目して,結晶粒粗大化を抑制する方法について解説した。浸炭処理部品の製造工程と浸炭前のミクロ組織の関係を2つに分類し,それぞれの場合に対して最適化を行った。1)鋼材を切削加工後または熱間鍛造後に浸炭する場合,浸炭前のミクロ組織はフェライト-パーライト組織である。Mn量をJISはだ焼鋼レベルより低減すると,フェライト-パーライト組織が適度に大きくなり結晶粒粗大化を抑制できる。これと共に析出物による結晶粒界のピン止め効果により粗大化を抑制できる。2)冷間鍛造後に浸炭する場合,浸炭前のミクロ組織はフェライトと微細炭化物の混合組織である。この場合には,ラメラ状炭化物が少ない均質な球状化焼きなまし組織にすることが結晶粒粗大化の抑制に有効である。

シソーラス用語： *浸炭 ,  *結晶粒粗大化 ,  熱間鍛造 ,  フェライト組織 ,  パーライト ,  *肌焼鋼 ,  マンガン添加合金 ,  *低合金鋼 ,  析出物 ,  ピン止め ,  結晶粒界 ,  冷間鍛造 ,  炭化物 ,  混合組織
準シソーラス用語： 球状化焼なまし

分類 (2件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  表面硬化熱処理  (WC03030E)

引用文献 (18件)：

• L.J.Cuddy and J.C.Raley: Metall. Trans. A, 14A (1983), 1989.
• T.Gladman and F.B.Pickering: J. Iron and Steel Inst., 205(1967), 653.
• Y.Kurebayashi: Denki Seiko, 67(1996), 26.
• M.Iguchi, T.Nagaoka and K.Kobayashi: Sanyo Technical Report, 6(1999), 41.
• T.Tamatani, M.Iguchi, T.Sato and K.Tsubota: Netsu Shori, 37(1997), 356.

タイトルに関連する用語 (2件)： 浸炭 ,  結晶粒粗大化