特許
J-GLOBAL ID:201003008541608602

原子または分子の同定方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 西教 圭一郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2010-008513
公開番号(公開出願番号):特開2010-096771
出願日: 2010年01月18日
公開日(公表日): 2010年04月30日
要約:
【課題】 試料表面の原子または分子に局在する化学結合による力を測定することによって原子または分子を同定する。【解決手段】 原子間力顕微鏡3を準備し、探針6が先端に形成されたカンチレバー4を基体4aに、取付けてカンチレバー組合せ体8を構成し、振動部材7を駆動してカンチレバー4の固有振動数で発振し、振動周波数の固有振動数からの周波数変化Δfに対応する電圧を周波数変化検出器19によって検出する。この電圧は、探針6と、基準となる第1試料および同定すべき原子または分子を含む第2試料1との間に働く化学結合による引力に関係する。探針6と試料1との間の距離を、約1nm以下に一定に保ったままの状態で、探針と第1および第2試料との間に、電源回路26によって直流電圧Vを連続的に変化して印加する。探針6と第1および第2試料1との間に作用する引力のピーク31に対応する印加電圧V1をそれぞれ検出して比較する。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
(a)予め定める基準となる第1試料を用いて、探針と第1試料表面との間の距離を、約1nm以下に近接した状態で、 探針と第1試料との間に直流電圧を変化しつつ印加し、 探針と第1試料との間に作用する化学結合による引力を、印加電圧に対応して検出し、 探針とその探針に対向する第1試料との間の前記印加電圧に対応する前記引力のピーク値が得られる第1の印加電圧を検出して第1検出結果を得、 (b)同定すべき原子または分子を含む第2試料を用いて、第1検出結果を得たときに用いられる同一の探針と第2試料表面との間の距離を、約1nm以下に近接した状態で、 探針と第2試料との間に直流電圧を変化しつつ印加し、 探針と第2試料との間に作用する化学結合による引力を、印加電圧に対応して検出し、 探針とその探針に対向する第2試料との間の前記印加電圧に対応する前記引力のピーク値が得られる第2の印加電圧を検出して第2検出結果を得、 (c)第1検出結果と第2検出結果とを比較して第2試料の原子または分子を同定することを特徴とする原子または分子の同定方法。
IPC (2件):
G01Q 30/04 ,  G01Q 60/32
FI (2件):
G01N13/10 121B ,  G01N13/16 101D

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