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J-GLOBAL ID：201102201015305610   整理番号：11A1455742

アクリル系ブロックコポリマー/タッキファイヤ系のタック特性に及ぼす相構造の影響

Influence of Phase Structure on Tack Properties of Polyacrylic Block Copolymer/Tackifier System

著者 (7件)： 中村吉伸 (大阪工大 ナノ材料マイクロデバイス研究セ) ,  中村吉伸 (大阪工大 工) ,  酒井悠 (大阪工大 工) ,  伊東慶子 (大阪工大 工) ,  今村圭吾 (大阪工大 工) ,  藤井秀司 (大阪工大 工) ,  浦濱圭彬
資料名： 日本接着学会誌  (Journal of the Adhesion Society of Japan)
巻： 47  号： 9  ページ： 344-353  発行年： 2011年09月01日 
JST資料番号： G0749A  ISSN： 0916-4812  CODEN： NSEGE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アクリル系ブロックコポリマーに分子量の異なる4種類のロジンエステル系タッキファイヤを添加したモデル粘着剤について,相構造と粘着特性の関連を検討した。重量平均分子量は650,710,890および2160で,分子量にともなって相溶性が低下した。分子量890までは数十nmサイズのタッキファイヤの凝集体が生成し,分子量とタッキファイヤ添加量に依存してその量が増加した。2160の場合は数μmの凝集体が生成した。動的粘弾性測定から,粘着剤の低温での貯蔵弾性率やガラス転移温度は,数十nmサイズの凝集体の量に依存して上昇した。ローリングタック試験機を用いてタックを広い温度と速度範囲で測定し,マスターカーブを時間-温度換算則にしたがって作成した。分子量890の場合に,タックは最も低速から発現した。これは数十nmサイズの凝集体が最も多く,貯蔵弾性率やガラス転移温度が最も高かった系である。凝集体のサイズが数μmになった分子量2160の場合は,このような効果が低かった。タッキファイヤの相構造が,粘着特性に大きく影響していた。(著者抄録)

シソーラス用語： *ジブロック共重合体 ,  *トリブロック共重合体 ,  ポリアクリル酸ブチル ,  ポリメタクリル酸メチル ,  粘着剤 ,  *粘着付与剤 ,  *粘着力 ,  動弾性係数 ,  ガラス転移点 ,  凝集体 ,  相溶性 ,  依存性 ,  応力歪曲線
準シソーラス用語： *タック ,  相構造 ,  分子量依存性

分類 (1件)： 接着剤の性質・試験  (YK02000Q)

引用文献 (29件)：

• 1) G.Kraus,K.W.Rollman and R.A.Gray,J.Adhesion 10,221(1979).
• 2) J.B.Class and S.G.Chu,J.Appl Polym.Sci. 30,805(1985).
• 3) K.Hino,T.Ito,M.Toyama and H.Hanshimoto,J.Appi.Polym.Sci.19,2879(1975).
• 4) F.H.Wetzel.Rubber Age 82,291(1957).
• 5) F.H.Wetzel and B.B.Aloxander,Adhesives Age 7,28 (1964).

タイトルに関連する用語 (5件)： アクリル系 ,  ブロックコポリマー ,  タッキファイヤ ,  タック ,  相構造