抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報ではプール沸騰における限界熱流束(CHF)機構に関して,著者らがこれまでに行った上向き面のサブクール沸騰,下向き傾斜面の飽和沸騰および二成分混合液の飽和沸騰の各実験で得た結果について紹介し解説した。主な内容項目を次に示した。1)はじめに:CHFの研究経緯,2)既存のCHFモデル:Zuberの流体力学的不安定モデル,Katto and Yokoyaによるマクロ液膜蒸発モデルなど,3)上向き面のサブクール沸騰CHF:サブクール沸騰CHFの特徴(CHFのサブクール度による変化,飽和沸騰とサブクール沸騰におけるCHF近傍の沸騰様相),気液挙動測定用実験装置(実験装置概要図),蒸気塊下の気液構造(伝熱面から各高さでのプローブ信号,時間平均ボイド率分布,飽和およびサブクール沸騰での蒸気塊下に形成されるマクロ液膜厚さ),伝熱面のドライアウト挙動(導電プローブによるドライアウトの検出,プローブの特性,核沸騰高熱流束域とCHF近傍で得られるプローブ信号,ドライアウトを検知した信号における3つの特徴的領域),ドライアウトの2次元分布(ドライアウトボイド率の2次元分布),CHF発生機構とサブクール沸騰でCHF促進の要因(CHF発生前後におけるプローブ信号の変化)など,4)下向き傾斜面および2成分水溶液のCHF:下向き傾斜面の飽和沸騰CHF(垂直から下向き傾斜面の実験装置,下向き傾斜面のCHF測定結果と時間平均ボイド率分布,マクロ液膜厚さの傾斜角による変化,下向き傾斜面の沸騰様相,プローブと蒸気の接触時間のスペクトル),2成分水溶液の飽和沸騰CHF(高熱流束域における沸騰様相,CHFの2-プロパノール濃度による変化,水と2-プロパノール水溶液の時間平均ボイド率分布とマクロ液膜厚さ,マクロ液膜厚さの2-プロパノール濃度による変化)など。