抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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静岡大学MAT-250質量分析計は扇形磁場型の質量分析計であり,磁場中で電荷を帯びた原子や分子を加速し,その質量に応じて分離する装置である。ドロマイトと濃燐酸の完全反応には,長時間を要するために,ドロマイト試料の完全反応までに要する時間についての検証を行った。検証実験の結果,濃燐酸反応浴槽の温度を100°Cに設定することによって,ドロマイト試料が60-70分程度で完全反応することが示唆された。検証実験の結果をもとに,濃燐酸反応浴槽の温度を100°C,反応時間をおよそ60分として,ドロマイト試料とNBS-20を交互に測定した結果,NBS-20の測定結果は,推奨値とほぼ一致(酸素同位体比については温度依存性を考慮)したことから,炭酸塩試料の測定のための既存のマニュアルを用いてドロマイト試料を測定することが可能であると推定される。ただし酸素安定同位体比の温度依存性による同位体分別については考慮する必要がある。