抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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長野県内の針葉樹林で林床植生を調べたところ,アカマツ及びカラマツ林分では収量比数と関係なく林床植生が発達し,ササ地などの一部を除いて後継樹となる高木性広葉樹が成立していた。しかし,スギ及びヒノキ林分では,林床植生が少なく,高木性広葉樹の発生本数が少なかった。長野市のスギ人工林で,林床植生内への高木性広葉樹の侵入状況を調べたところ,近接する広葉樹林からの距離に依存して,50m以上離れると急激に減少していた。広葉樹林に隣接するが林床植生が欠落していた高森町のヒノキ過密人工林で,間伐強度を変えた間伐を行ったところ,間伐強度が高いほど実生稚樹は発生したが,その発生量は1,000本/haと少なかった。塩尻市楢川にある32年生のヒノキ林で,施業履歴と高木性広葉樹の定着条件の関係を調べたところ,林冠閉鎖前に高木性広葉樹が侵入定着していた場合のみ,高木性広葉樹が混交していた。塩尻市の林業総合センター構内の林床植生が欠落した18年生スギ林,ヒノキ林で3残1伐の列状間伐を実施したところ,間伐列では,光環境の改善により林床植生が発生したが,高木性広葉樹の発生は認められなかった。(著者抄録)