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J-GLOBAL ID：201102204030295182   整理番号：11A0425093

近年の北部九州産コムギにおける子実タンパク質含有率低下の要因解析

Analysis of Factors Responsible for the Decrease in Protein Content of Wheat Grain in Northern Kyushu

著者 (4件)： 岩渕哲也 (福岡県農業総合試験場) ,  浜地勇次 (福岡県農業総合試験場) ,  宮崎真行 (福岡県農業総合試験場) ,  内川修 (福岡県農業総合試験場)
資料名： 日本作物学会紀事  (Japanese Journal of Crop Science)
巻： 80  号： 1  ページ： 59-64 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： G0811A  ISSN： 0011-1848  CODEN： NISAAJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年の北部九州におけるコムギの子実タンパク質含有率の低下要因を明らかにするために,1993~2008年において同一条件で栽培されたコムギ品種「チクゴイズミ」の子実タンパク質含有率と気象および収量,収量構成要素との関係について検討した.子実タンパク質含有率と千粒重および収量との間に負の相関が認められ,子実タンパク質含有率は千粒重が重く,収量が多くなるほど低くなる傾向にあった.さらに,千粒重は登熟期間の降水量との間に負の,千粒重や収量は日照時間との間に正の相関関係が認められ,登熟期間の少降水および多日照の条件下で千粒重が重く,多日照で収量が多くなる傾向にあった.以上のことから,近年の北部九州産コムギにおける子実タンパク質含有率の低下要因は登熟期間における少降水および多日照によって,千粒重が重く,収量が多くなることによるものであると考えられた.(著者抄録)

シソーラス用語： *コムギ ,  *タンパク質 ,  収量構成要素 ,  重量 ,  日照時間 ,  作物収量 ,  降水量 ,  九州地方 ,  千粒重
準シソーラス用語： *子実タンパク質

分類 (2件)： 麦  (FC03033M) ,  食品の化学・栄養価  (FJ01020J)

引用文献 (12件)：

• 1) 江口久夫・平野寿助・吉田博哉 1969. 暖地における小麦の良質化栽培に関する研究(第 2 報)-3 要素施用量および窒素の施用時期・施用法と品質との関係-. 中国農試報 A17 : 81-111.
• 2) 古庄雅彦・塚﨑守啓・松江勇次・内村要介・山口修・馬場孝秀・髙田衣子・宮崎真行・浜地勇次 2009. ラーメン用小麦新品種「ちくし W2 号」の育成. 福岡農総試研報 28 : 39-44.
• 3) 平野寿助・江口久夫 1969. 暖地における小麦の良質化栽培に関する研究(第 4 報)-品質の地域変動について-. 中国農試報 A17 : 127-153.
• 4) 岩渕哲也・田中浩平・松江勇次・松中仁・山口末次 2007. 開花期の窒素追肥がパン用小麦品種「ミナミノカオリ」と「ニシノカオリ」の製粉性, 生地の物性および製パン適性に及ぼす影響. 日作紀 76 : 37-44.
• 5) 琴寄融 2001. 転作全書 麦. 農文協, 東京. 327-330.

タイトルに関連する用語 (6件)： 九州 ,  コムギ ,  子実 ,  タンパク質 ,  含有率 ,  要因解析