抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,PS ashに含まれる酸化チタンを,可視光に応答する光触媒に転換することを試みた。第一段階として,PS ashに対して,アルカリ処理を行い,チタン酸ナトリウムへ転換させた。次いで,このチタン酸ナトリウムを酸洗浄することで,Na成分を除去し,塩化アンモニウムに加え,それぞれ,300°C,400°C,500°C,600°C及び700°Cで焼成処理を行ない薄黄色に着色された試料を得た。紫外・可視拡散反射スペクトル分析の結果,いずれの試料も,波長400-500nmに新たな吸収が認められ,可視光を吸収している結果が得られた。これらの試料についてアセトアルデヒド除去試験を行った結果,いずれの試料も,ハロゲンランプの可視光照射により,アセトアルデヒドの分解が確認されたことから,PS ashから可視光応答型光触媒の創製に成功した。各試料の分解活性の評価を行うため,見かけの量子収率を算出したところ,400°Cで焼成された試料が,最も高活性であった。可視光応答化メカニズムを解明するために,酸化チタンFA-55Wに対して,アルカリ・酸処理後の塩化アンモニウムを加えた400°C焼成処理を行い,X線光電子分光分析を行った結果,結合エネルギー400eVにXPSピークが確認された。この結果より,酸化チタン構造中にNO
xのような化学形態の窒素が取り込まれたため,可視光化が発現されたと結論付けた。(著者抄録)