抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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惑星探査機「はやぶさ」サンプルリターンカプセルの開発にあたり,課題の抽出および検討の内容,実際の帰還飛行の結果,大気圏再突入時の事前予測との相違について紹介した。地球外軌道からの直接再突入に関する熱空力的解析や耐熱材料などの研究は実証の機会が非常に少なく,空力研究者との議論によって抽出した課題を検証した。課題に対して空力的環境のシミュレーション,境界層遷移による加熱率増加についての数値解析および実験,アブレーション耐熱材のモデル化や評価試験を行った。さらに飛行結果に影響を与える動的不安定性に関する数値解析,動的風洞試験,気球ドロップによる超音速からの減速飛行実験を行い,パラシュートを利用する受動的安定での飛行を目指した。大気圏再突入飛行の誤差要因となる突入初期条件,空力係数,大気パラメータ分散,大気の運動,姿勢運動などの事前予測値の妥当性を,実際の飛行結果から確認した。