抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2000年代の東京における特徴は,超高層建築物の供給する床面積が,大幅に増加したことにある。一方,着工建築物全体の総床面積は,停滞あるいは下降する兆候がみてとれる。すなわち2000年代の東京の都市空間変容の特徴は,都市空間全体の更新ペースの停滞にもかかわらず,超高層化を伴う局所的な空間変容が大規模に進行してきたことの「落差」にあることを確認しておきたい。超高層建築物建設地の従前・従後の土地利用をみると,工場遊休地をはじめとする大規模敷地での超高層化が進行したことに特徴がある。また併せて,密集市街地の再開発を伴う超高層化も進行した。さらに,従前の土地利用の形態にかかわらず,超高層住宅が大量に供給されたことが特徴である。このような特徴が指し示すのは,都市再生特別措置法の下で進んだこうした2000年代東京の都市空間変容はどこまで計画的なものであったかが,問い直されるべきであろう。