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J-GLOBAL ID:201102206595769385   整理番号:11A0997962

イグサ属の根圏における酸素濃度,pH値,および有機酸の動態

The dynamics of oxygen concentration, pH value, and organic acids in the rhizosphere of Juncus spp.
著者 (5件):
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巻: 43  号:ページ: 1186-1197  発行年: 2011年06月 
JST資料番号: D0628A  ISSN: 0038-0717  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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根圏のpHと酸素の動態の同時光学分析のための新しいタイプの平面オプトードが紹介される。新しいタイプの根箱を用いる,成長する根の周囲および端から端までの根圏溶液の滅菌試料についての,これらのパラメータの光学的,非侵襲的測定の組み合わせは,根圏の物理化学的動態とその裏にある根と土壌の間の物質フラックスの調査における方法論的進歩を提供する。この研究では,この根箱は,pH(pH3.9~pH5.9)の異なる還元的酸素欠乏土壌における有機酸の量と分布に及ぼすイグサ属の3種の酸素放出根の影響を調べるために用いられた。根に沿って,とくに伸長域に沿って酸素濃度とpHの顕著な日周変化が観察された。8週間を超える長期的な記録は,根圏におけるほぼ200μmol O2/Lを超える範囲の注目に値する酸素の空間的および時間的パターンと±1.4pH単位のpH変動を明らかにした。Juncus effususでは植物根による酸素放出に起因する酸化酸性化の強い影響はが明らかに認められたが,Juncus articulatusの根は根圏をアルカリ性にした。対照的に,Juncus inflexusの根は根圏pHに影響を与えなかった。すべての土壌溶液で,4種類の異なる有機酸(シュウ酸,酢酸,蟻酸および乳酸)のみが検出可能であった。すべての有機酸の最高濃度はpH3.9で出現したが,各有機酸の最低濃度はpH5.9で見られた。従って,酸化還元電位のpH依存性を考慮すると,酸性土は有機酸のCO2またはメタン(CH4)への比較的緩慢な嫌気的分解につながる増大した還元的条件を提供した。有機酸濃度は,バルク土壌から根表面までの距離がわずか4mmの範囲内で,すなわち大きなO2勾配とは逆向きに最大58%低下した。酸素放出根に向かっての有機酸の存在の減少は,おそらく嫌気的条件から好気的条件への微生物群集組成の変化に起因する。本研究は,とくに酸素欠乏湛水土壌で成長する湿地植物について,根圏の物理化学的環境の最も重要なパラメータとして,O2濃度,pHおよび有機酸の間の動的相互作用を強調する。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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