抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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消費電力低減化の一方策として,筆者らは,自動車用電界電子放出型ランプ(FEL:Field Emission Lamp)として,白熱電球比1/10の低消費電力および低コストによる製造可能性を備えたストップランプ用光源の開発を行ってきた。今回,FELの任意色発光の特徴を生かし,白色FELの開発を行った。CRT用RGB蛍光体を配合することによって,白色光を実現することが可能となった。この配合した蛍光体を用いて,ストップランプ用光源と同一構造において,白色FEL光源の試作を行なった。その結果,1.56Wの発光電力に対し,42,700cd/m
2の輝度を達成した。本結果を踏まえて,高輝度を維持しながら,コンパクトかつ規格配光を実現させるヘッドランプ用光源構造の検討を行った。基本構造はストップランプ用光源を踏襲しながら,リフレクタは新規設計を,ランプ構造は改良を行なった。I-V特性および電界シミュレーションにおいて,電子放出能力の向上,電源回路負荷低減が図れ,白色FEL光源のヘッドランプ適用の可能性検証に繋げることができた。更に,ヘッドランプ用光源を用いて,スバルインプレッサ用ヘッドランプ灯具の光源を本ヘッドランプ用光源に置き換えたFEL灯具試作も実施した。違和感の無いデザインを実現できたと共に,従来のHIDヘッドランプに比べて薄型化を実現した。(著者抄録)