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J-GLOBAL ID：201102213140359800   整理番号：11A0865135

動的ノックアウトは立体配座ゆらぎが酵素触媒反応の化学的段階に影響を及ぼすことを示す

A Dynamic Knockout Reveals That Conformational Fluctuations Influence the Chemical Step of Enzyme Catalysis

著者 (8件)： BHABHA Gira (Scripps Res. Inst., CA, USA) ,  LEE Jeeyeon (Pennsylvania State Univ., PA, USA) ,  EKIERT Damian C. (Scripps Res. Inst., CA, USA) ,  GAM Jongsik (Pennsylvania State Univ., PA, USA) ,  WILSON Ian A. (Scripps Res. Inst., CA, USA) ,  DYSON H. Jane (Scripps Res. Inst., CA, USA) ,  BENKOVIC Stephen J. (Pennsylvania State Univ., PA, USA) ,  WRIGHT Peter E. (Scripps Res. Inst., CA, USA)
資料名： Science  (Science)
巻： 332  号： 6026  ページ： 234-238  発行年： 2011年04月08日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 蛋白質運動は生体機能にとり臨界的であるが,酵素触媒反応においてそれらの精密な役割は不確かなままである。立体配座ゆらぎが基質の仲介と補因子結合と同様に生成物放出にとり必須であり,酵素ターンオーバに対する律速段階であるが,化学的反応座標に沿った進行に対する蛋白質の柔軟性の重要性は議論の主題である。大腸菌ジヒドロ葉酸レダクターゼ(ecDHFR)は構造,動力学及び触媒反応間を理解する上でパラダイムである。DHFRは補因子としてNADPHを用いるジヒドロ葉酸(DHF)のTHFへの立体特異的還元を触媒する。酵素の構造上及び静電的予備組織化なしに酵素の活性部位におけるミリ秒規模のゆらぎを取り消すecDHFRの突然変異体を産生した。この動的ノックアウトは水素化物移動を厳しく減じる。しかるに,酵素反応機構の著者らの理解と新規蛋白質触媒設計に対する幅広い意味合いをもってミリ秒規模の立体配座ゆらぎと動的反応の化学的段階間の連携を見いだした。

シソーラス用語： *酵素利用反応 ,  触媒反応 ,  *立体配座 ,  *ゆらぎ ,  大腸菌 ,  ジヒドロ葉酸レダクターゼ ,  補因子 ,  *立体特異性反応 ,  活性部位 ,  突然変異体 ,  ヒドリド移動 ,  酵素反応機構 ,  触媒設計 ,  野生型 ,  Overhauser効果 ,  NMR【磁気共鳴】 ,  反応座標 ,  ターンオーバー ,  律速 ,  補酵素 ,  アデニンヌクレオチド ,  ニコチンアミドヌクレオチド ,  環状エーテル
準シソーラス用語： HSQC ,  酵素触媒 ,  速度論パラメータ ,  蛋白質立体配座 ,  立体特異的反応 ,  律速段階

分類 (1件)： 酵素一般  (EB09010D)

物質索引 (3件)： NADPH ,  THF ,  ジヒドロ葉酸

タイトルに関連する用語 (6件)： ノックアウト ,  立体配座 ,  ゆらぎ ,  酵素触媒反応 ,  化学 ,  段階