抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ステンレス鋼板は普通鋼板に比べて熱間圧延での焼付きが起こりやすい。本研究では開発した熱間圧延潤滑評価試験機を用いて,フェライト系ステンレス鋼の焼付き発生の評価と焼付き発生に及ぼす硫黄添加剤の影響について調査を行った。潤滑性評価試験機は主スタンド,サブスタンド,加熱炉および出口側張力付加装置より構成されている。実験には,SUS430鋼を供試材とし,590MPa級高張力鋼板を比較材とした。なたね油に硫黄添加剤(20~80%)を添加した油を圧延油として使用した。以下の結果を得た。1)最小の0.1mm圧下量でステンレス鋼板は水潤滑およびなたね油潤滑圧延において強固な焼付きが発生し,高張力鋼板に比べて非常に焼付きやすいことが評価できた。2)硫黄添加剤量の増加にともない,焼付き発生圧下量が増加し,圧延速度の増加にともない,焼付き発生圧下量が減少した。3)摩擦係数は硫黄添加剤の範囲で0.105から0.14と直線的に増加した。摩擦係数の増加にもかかわらず硫黄添加剤の添加量増加により耐焼付き性は改善された。