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J-GLOBAL ID：201102215617860941   整理番号：11A1783647

各種の凍結/融解サイクル期間によって生成したポリ(ビニルアルコール)ヒドロゲルにおける凍結水分の凝固サイズ

Coagulation size of freezable water in poly(vinyl alcohol) hydrogels formed by different freeze/thaw cycle periods

著者 (2件)： NAKANO Tatsuro (Ryukoku Univ., Otsu, JPN) ,  NAKAOKI Takahiko (Ryukoku Univ., Otsu, JPN)
資料名： Polymer Journal  (Polymer Journal)
巻： 43  号： 11  ページ： 875-880  発行年： 2011年11月 
JST資料番号： F0612A  ISSN： 0032-3896  CODEN： POLJB8  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ポリ(ビニルアルコール)(PVA)ヒドロゲルの凍結水分の凝集サイズを,熱解析を用いた凍結/融解サイクル期間の関数として調べた。ゲル中の氷の融解温度は,通常の氷よりも低い温度にシフトした。この温度低下は,ゲル中の凍結水分の凝固の大きさの観点から解釈することができる。長い凍結/融解サイクル期間では,凝固サイズは大きくなった。さらに,氷の融解エンタルピーから推定した凍結水分の重量含有量は,凍結/融解期間の長さの増加とともに増加した。これらの結果は凍結水分の凝固サイズの拡大を示唆した。PVAの分子構造のため,水素結合の性質を赤外分光法によるPVA/重水素化(D₂O)ゲルについて研究した。D₂OのOD伸縮モードの成分分析により,複数の水素結合の減少および長い凍結/融解期間での自由OD伸縮モードの増加を示した。これにより,非凍結水分から凍結水分への転換が生起した。したがって,凍結水分の凝固サイズが拡大し,PVAの凝集が凍結/融解サイクル長期化の結果として増加すると結論した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ポリビニルアルコール ,  *ヒドロゲル ,  凍結融解 ,  *凝固 ,  凝集 ,  融点 ,  水素結合 ,  重水素化合物 ,  赤外分光法 ,  示差走査熱量測定 ,  *水分 ,  高分子溶液 ,  *ゲル化

分類 (1件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

引用文献 (24件)：

• TAMURA, K. A new hydrogel and its medical application. Trans. Am. Soc. Artif. Intern. Organs. 1986, 32, 605-608
• OKA, M. Development of an artificial articular cartilage. Clin. Mater. 1990, 6, 361-381
• NOGUCHI, T. Poly(vinyl alcohol) hydrogel as an artificial articular cartilage : evaluation of biocompatibility. J. Appl. Biomater. 1991, 2, 101-107
• CHA, W. I. Mechanical and wear properties of poly(vinyl alcohol) hydrogels. Macromol. Symp. 1996, 109, 115-126
• HASSAN, C. M. Structure and applications of poly(vinyl alcohol) hydrogels produced by conventional crosslinking or by freezing/thawing methods. Adv. Polym. Sci. 2000, 153, 37-65

タイトルに関連する用語 (8件)： 凍結 ,  融解 ,  サイクル ,  ビニルアルコール ,  ヒドロゲル ,  水分 ,  凝固 ,  サイズ