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J-GLOBAL ID：201102216719782950   整理番号：11A0842270

三元共晶温度以上で強磁場熱処理したNd-Fe-B系焼結磁石の低温熱処理と減磁曲線

Low-Temperature Annealing and Demagnetization Curves in Sintered Nd-Fe-B Magnets High-Field Annealed at Temperatures above Ternary-Eutectic Point

著者 (7件)： 秋屋貴博 (東北大学未来科学技術共同研究センター) ,  佐藤文隆 (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻) ,  宇根康裕 (インターメタリックス株式会社) ,  佐川眞人 (インターメタリックス株式会社) ,  高橋弘紀 (東北大学金属材料研究所) ,  加藤宏朗 (東北大学未来科学技術共同研究センター) ,  加藤宏朗 (山形大学大学院理工学研究科数物学分野)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 75  号： 4  ページ： 193-197 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Nd-Fe-B系焼結磁石の用途は電気自動車の駆動用モータなどへ拡大しつつあるが,高負荷条件下では不可逆的な熱減磁が起こることが問題となっている。その解決には,保磁力の上昇が有効である。本研究では,Nd-Fe-B系の三元共晶温度以上の800°Cで強磁場中熱処理した際の磁場方位依存性について調べた。SSA法を用いて減磁曲線の熱処理温度に対する変化を追跡した結果,400~500°Cの比較的低温の範囲では,磁石粒子間の磁気的結合性が弱まることで保磁力が上昇することが示唆された。垂直方向の強磁場中で熱処理した試料で観測されたソフト相は,約600°Cでほぼ観測されなくなった。垂直方向の強磁場中熱処理によって主相表面に形成された低保磁力化の原因が600°C程度で消失すると考察された。

シソーラス用語： *永久磁石 ,  鉄合金 ,  ネオジム含有合金 ,  ホウ素含有合金 ,  磁場熱処理 ,  強磁場 ,  磁場効果 ,  *磁気的性質 ,  温度依存性 ,  熱消磁 ,  共晶 ,  異方性 ,  保磁力 ,  曲線 ,  磁化特性 ,  共晶反応 ,  磁気測定 ,  結晶粒界 ,  磁化率 ,  粒界析出
準シソーラス用語： ネオジム磁石 ,  焼結磁石 ,  磁化曲線

分類 (1件)： 磁気的性質  (WB02020J)

引用文献 (14件)：

• 1) S. Hirosawa, Y. Matsuura, H. Yamamoto, S. Fujimura, M. Sagawa and H. Yamauchi: J. Appl. Phys. 59(1986) 873-879.
• 2) K. Hirota, H. Nakamura, T. Minowa and M. Honshima: IEEE Trans. Magn. 42(2006) 2909-2911.
• 3) W. F. Li, T. Ohkubo and K. Hono: Acta Mater. 57(2009) 1337-1346.
• 4) W. F. Li, T. Ohkubo, T. Akiya, H. Kato and K. Hono: J. Mater. Res. 24(2009) 414-420.
• 5) A. G. Popov, T. Z. Puzanova, V. S. Gaviko, D. Yu. Vasilenko and V. P. Vyatkin: Phys. Metal. Metall. 101(2006) 538-546.

タイトルに関連する用語 (9件)： 共晶温度 ,  強磁場 ,  熱処理 ,  Nd ,  Fe ,  焼結磁石 ,  低温熱処理 ,  減磁 ,  曲線