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J-GLOBAL ID：201102217312504951   整理番号：11A0138975

甲羅の造形に学ぶ~ナノファイバー素材としてのキチン~

著者 (1件)： 伊福伸介 (鳥取大)
資料名： 月刊Material Stage  (マテリアルステージ)
巻： 10  号： 8  ページ： 12-14  発行年： 2010年11月10日 
JST資料番号： L5969A  ISSN： 1346-3926  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： カニやエビの殻の緻密な造形に着目して開発したキチン質のナノファイバとそのキチンナノファイバを補強繊維に用いたプラスチックフィルムの製作と特徴について述べた。幅10~20nmの均質でアスペクト比の大きいキチンナノファイバの調製は下記の手順で行った。1)カニの殻に含まれる炭酸カルシウム,蛋白質,脂質,色素を順次除去するチキンの精製,2)精製したチキンに酢酸を添加したグラインダーによる解繊。キチンナノファイバを補強繊維に用いた透明なプラスチックフィルムはキチンナノファイバにアクリル系モノマを含浸した後,重合することによって調製した。生成したシートは補強剤に可視光の波長よりも遥かに小さいキチンナノファイバを使うことによって,配合比率に関わらず透明が良く熱膨張率が小さい特徴があった。

シソーラス用語： *キチン ,  *ナノファイバ ,  *繊維強化プラスチック ,  *プラスチックフィルム ,  フィブリル化 ,  *アクリル樹脂 ,  性質 ,  熱膨張係数 ,  含浸 ,  重合
準シソーラス用語： 透明性

分類 (4件)： 多糖類  (CF10054P) ,  その他の紡糸・製糸  (YM03050G) ,  強化プラスチックの成形  (YH04060J) ,  物理的性質一般  (YH02021U)

引用文献 (4件)：

• S. Ifuku, M. Nogi, K. Abe, M. Yoshioka, M. Morimoto, H. Saiomoto, H. Yano, Biomacromol., 10, 1584(2009)
• Y. Fan, T. Saito, A. Isogai, Biomacromol., 9, 1919(2008)
• S. Ifuku, M. Nogi, K. M. Yoshioka, M. Morimoto, H. Yano, H. Saimoto, Carbohydr. Polym., 81, 134,(2010)
• S. Ifuku, M. Nogi, K. Abe, M. Yoshioka, M. Morimoto, H. Saimoto, H. Yano, Carbohydr. Polym.,(in press)

タイトルに関連する用語 (5件)： 甲羅 ,  造形 ,  ナノファイバー ,  素材 ,  キチン