抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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肉用牛の育成期においては,良質な粗飼料を十分摂取させ,骨格や第一胃を発達させることが重要であるが,県内の子牛市場においては発育を高めるため配合飼料を多給する事例が多く見受けられる。そこで,育成牛の飼養管理マニュアルを作成するため,配合飼料の給与法および給与量について検討した。試験1では,配合飼料の給与量を育成期間中一定量とする給与法(定量法)と,発育に応じて給与量を漸増する方法(増量法)について検討した。試験2では試験1の結果を踏まえ,配合飼料の給与量を変え育成期間中一定量給与する方法と粗蛋白質含量を高め一定量を給与する方法について検討し,以下の結果を得た。1 去勢牛は配合飼料を1日4.5kg給与する定量法が増量法に比べ粗飼料摂取量が多く,発育も良好であった。雌では定量法の発育が良好であったが,粗飼料摂取量は少なかった。2 配合飼料給与量が1日4.5kgの場合,去勢牛は4カ月齢,雌では育成期間中に全量を採食出来なかった。3 配合飼料給与量を去勢牛は1日4kg,雌では1日3kgの定量とすると,配合飼料の粗蛋白質含量の違いによる発育や粗飼料摂取量に差は見られなかった。4 血液および第一胃内容液性状には配合飼料の給与法や粗蛋白質含量の違いによる差は見られず,いずれも正常値の範囲内であった。以上のことから,育成期には配合飼料を去勢牛の場合1日4kg,雌では1日3kg定量給与することにより,発育や粗飼料摂取量が高まり,8カ月齢出荷も可能であることが示唆された。(著者抄録)