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J-GLOBAL ID：201102224141323933   整理番号：11A1394011

裸の超臨界降着円盤は見ることができない

We Can See No Naked Supercritical Accretion Disks

著者 (1件)： FUKUE Jun (Osaka Kyoiku Univ., Osaka)
資料名： Publications of the Astronomical Society of Japan  (Publications of the Astronomical Society of Japan)
巻： 63  号： 4  ページ： 803-811  発行年： 2011年08月25日 
JST資料番号： G0279A  ISSN： 0004-6264  CODEN： PASJA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 超臨界降着円盤の構造と放射の性質は解析的にも数値的にも良く調べられた。円盤風のない裸の超臨界円盤の表面は光学的に厚い風の存在により見ることができないが,円盤風で形成された見かけの光球は観測することがきる。本稿では,単純な風のモデルを用いて風-円盤系の観測的特徴と期待されたスペクトルを吟味した。円盤風中の見かけの光球は円盤表面よりかなり高い所に確実に存在することを確かめた。また,観測されたスペクトルは見かけの光球上の速度分布に著しく依存するが,円盤風において放射フラックスが保存される限り,見かけの光球の共動スペクトルは超臨界円盤の特徴的平坦スペクトルエネルギー分布に似ていることも分かった。更に,傾斜角依存性も吟味し,風-円盤系の見かけの光度を計算した。見かけの光度分布は観測された超大光度X線源の光度関数の観測的傾向を良く再現することが分かった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ブラックホール ,  *降着円盤 ,  *恒星風 ,  光球 ,  光学的厚さ ,  エネルギー分布 ,  放射強度 ,  傾斜角 ,  光度 ,  データ解析 ,  バースト ,  温度分布 ,  *宇宙X線源 ,  γ線バースト
準シソーラス用語： 超臨界降着円盤 ,  円盤風 ,  超大光度X線源

分類 (2件)： 恒星  (DB05000P) ,  宇宙線起源  (DB02020Q)

引用文献 (50件)：

• Abramowicz, M. A., Chen, X., Kato, S., Lasota, J.-P.,& Regev, O.1995, ApJ, 438, L37
• Abramowicz, M. A., Czerny, B., Lasota, J. P.,& Szuszkiewicz, E.1988, ApJ, 332, 646
• Abramowicz, M. A., Novikov, 1. D.,& Paczynski B.1991, ApJ, 369, 175
• Barnes, A. D., Casares. J., Charles, P. A., Clark, J. S., Cornelisse, R., Knigge, C.,& Steeghs, D.2006, MNRAS, 365, 296
• Begelman, M. C., King, A. R.,& Pringle, J. E.2006, MNRAS, 370, 399

タイトルに関連する用語 (2件)： 超臨界 ,  降着円盤