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J-GLOBAL ID：201102227597724181   整理番号：11A0845619

クロマツ植栽苗への防風柵による寒干害の助長効果

The effect of shading by fences on winter dessication damage of planted Pinus thunbergii saplings caused by frozen soil

著者 (5件)： 真坂一彦 (北海道林試) ,  鳥田宏行 (北海道林試) ,  今博計 (北海道林試) ,  佐藤創 (北海道林試) ,  福地稔 (北海道林試)
資料名： 北海道林業試験場研究報告  (Bulletin of the Hokkaido Forestry Research Institute)
号： 48  ページ： 55-63  発行年： 2011年03月 
JST資料番号： G0111A  ISSN： 0910-3945  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,土壌凍結による寒干害がみられる日高町豊郷のクロマツ海岸林造成地において,防風柵による被陰がもたらす寒干害の助長効果を検討した。1998年~2003年にかけて造成された80ブロック(1ブロックの大きさは20m×12m)について,ブロック内に6列ある植栽列ごとに生残率を一般化線形モデルによって解析したところ,海側の植栽列,すなわち防風柵によって被陰される植栽列の生残率が有意に低い結果となった。また,2つのブロックにおいて,2008年と2009年に,火山灰土が施されたもともとの植栽列,およびそれらの間の砂地に植栽試験を行い(計12列),越冬後の生残状況について順位回帰分析を行ったところ,防風柵によって被陰される植栽列の枯死・枯損が有意に多い結果となった。植栽試験と同時に越冬期間中の土壌凍結深を測定したところ,2009年~2010年の土壌凍結期間は,防風柵によって被陰される植栽列が,それ以外の植栽列よりも長く,凍土融解時期が約1カ月遅かった。これらの結果から,日高町豊郷のクロマツ海岸林造成地において防風柵によって被陰される場所では凍土の融解時期が遅くなり,寒干害が助長されると結論できる。(著者抄録)

シソーラス用語： *クロマツ ,  森林 ,  造林 ,  枯死 ,  凍結 ,  融解 ,  凍結深さ ,  苗木 ,  生存率 ,  土地 ,  客土 ,  指数 ,  積算温度 ,  特性 ,  火山灰土 ,  気象 ,  越冬 ,  *自然災害 ,  植栽 ,  *防護柵
準シソーラス用語： Pinus thunbergii ,  プロファイル ,  一般化線形モデル ,  海岸林 ,  *寒干害 ,  枯損 ,  砂地 ,  植栽試験 ,  植栽列 ,  積算寒度 ,  土壌凍結 ,  土壌凍結深プロファイル ,  防風 ,  *防風柵

分類 (2件)： 森林保育  (FF03040H) ,  自然災害  (FC04020J)

タイトルに関連する用語 (5件)： クロマツ ,  植栽 ,  苗 ,  防風柵 ,  干害