文献

J-GLOBAL ID：201102228766475249   整理番号：11A1423455

確率パラメータをもつ線形系の分散抑制最適制御

Optimal Control of Linear Systems with Stochastic Parameters for Variance Suppression

著者 (4件)： 藤本健治 (名古屋大 大学院工学研究科) ,  小川空記 (名古屋大 大学院工学研究科) ,  太田祐平 (名古屋大 大学院工学研究科) ,  中山万希志 (神戸製鋼所)
資料名： 計測自動制御学会論文集  (Transactions of the Society of Instrument and Control Engineers)
巻： 47  号： 7  ページ： 301-309  発行年： 2011年07月31日 
JST資料番号： S0104A  ISSN： 0453-4654  CODEN： KJSRA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 現在,制御工学に対して至るところで確率統計的な考え方が取り入れられている。典型的な最適制御問題としては線形確定システムに関して2次形式の評価関数を最小にするLQ問題がよく知られている。また,現実のシステムに対する制御手法の一つとして不規則外乱の介入する確率システムに対して制御側を設計する確率制御理論が研究されている。これらの最適制御理論のほとんどはモデルのシステムパラメータを確定値として扱い,システムの状態の確率的変動の要因を加法的なノイズによってモデル化している。しかし,モデルの確率的な変動を,加法ノイズだけでなくシステムパラメータ自身を確率変数として扱うことで,より現実に即した制御を行なうことができる。本稿では,確率変数で表される離散時間システムにおいて状態の平均と分散を抑制することができる最適制御則を導き,ある種の可安定性の仮定の下で閉ループ系の安定性を保証する無限時間の最適制御問題を解いた。

シソーラス用語： 確率 ,  パラメータ ,  *線形系 ,  分散【variance】 ,  抑制 ,  *最適制御 ,  *モデリング ,  *変数 ,  *離散時間系 ,  *平均値 ,  *安定性 ,  *閉ループ系 ,  *確率制御 ,  システムパラメータ ,  *確率変数 ,  制御工学 ,  統計モデル ,  モデル
準シソーラス用語： 統計模型 ,  モデル化 ,  統計学的モデル ,  平均 ,  離散時間システム ,  *分散抑制

分類 (1件)： システム設計・解析  (IA02030D)

引用文献 (16件)：

• BISHOP, C. M. Pattern Recognition and Machine Learning. 2006
• 福永. 状態空間モデルの変分ベイズ推定. 第8回計測自動制御学会制御部門大会予稿集, 京都, 2008. 2008
• 佐藤. 変分ベイズに基づく線形変換に対して不変なシステム同定. 第54回システム制御情報学会研究発表講演会予稿集, 2010. 2010
• 加納学. プロセスデータからのモデリング. 計測と制御. 2010, 49, 2, 101-106
• TEMPO, R. Randomized Algorithms for Analysis and Control of Uncertain Systems. 2004

タイトルに関連する用語 (4件)： 確率 ,  パラメータ ,  線形系 ,  最適制御