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J-GLOBAL ID：201102229094606877   整理番号：11A0537240

抗体による酵素配座転移の制約は双曲型阻害を誘導する

Constraining Enzyme Conformational Change by an Antibody Leads to Hyperbolic Inhibition

著者 (4件)： OYEN David ,  SRINIVASAN Vasundara ,  STEYAERT Jan ,  BARLOW John N.
資料名： Journal of Molecular Biology  (Journal of Molecular Biology)
巻： 407  号： 1  ページ： 138-148  発行年： 2011年03月18日 
JST資料番号： D0124B  ISSN： 0022-2836  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 抗体はアロステリックエフェクタの特徴的性質を示すことはかなり前から知られているが,これらの効果をもたらす分子メカニズムは十分に理解されていない。ここに,酵素ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)の配座転移を制約することにより蛋白質機能を調節する単独ドメイン抗体フラグメント(nanobody)を示した。nanobody216(Nb216)はDHFRの強力なアロステリック阻害剤として挙動し,混合双曲型阻害速度論をもたらした。DHFRとの複合体におけるNb216の結晶構造により,nanobodyは活性部位近傍に結合することを示した。エピトープのハーフは柔軟なMet20ループの残基から構成された。触媒作用時の閉塞と閉鎖型立体構造の間で通常振動するこのループは,Nb216結合状態で閉塞構造を仮定した。ストップトフロー法を用いて,Nb216は閉塞Met20ループ立体構造の安定化によりDHFRを阻害することを示した。驚いたことに,速度論データから,Met20ループはNb216結合状態の十分な構造柔軟性を保持し,緩慢な基質ターンオーバーの発生を可能にした。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *ジヒドロ葉酸レダクターゼ ,  配座転移 ,  *酵素阻害 ,  酵素基質複合体 ,  結晶構造 ,  活性部位 ,  アミノ酸残基 ,  アミノ酸配列 ,  エピトープ ,  触媒活性 ,  立体構造 ,  アロステリック効果 ,  *抗体 ,  酵素阻害剤
準シソーラス用語： *Nb216 ,  アロステリック阻害 ,  触媒作用

分類 (2件)： 酵素一般  (EB09010D) ,  抗原・抗体・補体一般  (ED04010A)

タイトルに関連する用語 (6件)： 抗体 ,  酵素 ,  配座転移 ,  制約 ,  阻害 ,  誘導