抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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レアメタルを含む廃製品中のより多くの金属に対して,資源価値を付与する一つの方法が中間処理による金属の1次濃縮である。中間処理とは廃製品を最初に解体,粉砕,選別し,粉体原料化する選別プロセスであり,廃製品中の各種金属を再資源化できるかの鍵を握る重要な技術である。金属リサイクルにおいて,中間処理技術の展望と課題及びその期待される役割を概説した。単体分離した状態とは一つの塊(粒子)が単一の組成で構成されている状態である。中間処理における選別は,粒子分離操作であるから,粒子が単体分離した状態でなければ,高度な選別は達成されない。電子機器などの小型製品やプリント基板に実装している各素子などをすべて手解体で処理することは経済的に限界があり,これらを機械的な粉砕に置換える必要がある。このように中間処理による粉砕は,粒子を均一化したり,流動化したりという目的よりも,単体分離を促進させ,後段の選別工程を効率的に作用させることの方が重要となる。ソーティングは手選に代わりコンベア上を移動する粒子の性質をセンサで認識し,その情報に基づいて1粒子ずつ機械的に選り分ける方法である。これら選別プロセスの課題,展望,役割,期待にも言及した。