抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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気候変動の問題を,不確実性が大きく,多くの利害関係者の間の合意形成が必要である問題と位置づけた。このような問題に対処するためには一般市民も意思決定に参加する必要があり,気候変動問題に対する意思決定において有効な科学リテラシーを検討した。このために,2006年2月中旬に,年代別(20~35歳,36~45歳,46~60歳)に2グループずつ設定し,合計6グループを対象者としてフォーカス・グループ・インタビューを実施した。その結果,温暖化問題を含む様々な問題への断片的な知識の獲得,混同と確信,疑いとすり替え,断片化された情報,適応など,情報源も含めた様々な問題点が浮かび上がった。調査結果から,科学リテラシーはそれだけで独立して存在するものではなく,さまざまな社会と個人の関わりを反映したものである。また,知識・情報獲得に関連して,科学リテラシーとマスメディアの関係の重要性が指摘される。