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J-GLOBAL ID：201102232581912860   整理番号：11A1326167

グンバイヒルガオの海流散布の現状とその分布拡大

Distribution expansion and current-dispersal of Ipomoea pes-caprae (L.) R. Br. (Convolvulaceae)

著者 (1件)： 中西弘樹 (長崎大 教育)
資料名： 植物地理・分類研究  (Journal of Phytogeography and Taxonomy)
巻： 58  号： 2  ページ： 89-95  発行年： 2011年03月30日 
JST資料番号： Y0534A  ISSN： 0388-6212  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究の目的は,海流による植物の分散と日本本土のグンバイヒルガオの分布を調査することである。長崎県は琉球列島以外では漂着種子からの発芽植物が最も多い地域であり,これは対馬海流の影響による。グンバイヒルガオの漂着個体は,対馬海流の影響を受けやすい長崎県西海岸,五島列島,平戸,対馬などに広く見られ,毎年100個体のオーダーになることが明らかになった。このデータから予測すると日本本土の海岸では毎年500個体以上の本種が繁殖分布圏を越えて漂着発芽していると思われる。グンバイヒルガオの分布北限地域における定着の要因は冬季の気温に加え,種子が漂着する海岸の場所も重要である。グンバイヒルガオは分布北限を拡大している。その理由として,地球温暖化の影響も考えられるが,優れた海流散布能力を持つ内的要因も重要であると思われる。

シソーラス用語： *サツマイモ属 ,  *暖流 ,  *生息分布 ,  長崎県 ,  地球温暖化
準シソーラス用語： Ipomoea pes-caprae ,  *グンバイヒルガオ ,  種子分散 ,  *植生分布 ,  対馬海流

分類 (1件)： 植物生態学  (EE02000E)

タイトルに関連する用語 (5件)： 海流 ,  散布 ,  現状 ,  分布 ,  拡大