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J-GLOBAL ID:201102233296601424   整理番号:11A1445102

2011年東日本大震災による港湾・海岸・空港の地震・津波被害に関する調査速報

Urgent Survey for 2011 Great East Japan Earthquake and Tsunami Disaster in Ports and Coasts
著者 (34件):
資料名:
号: 1231  ページ: 202P  発行年: 2011年04月 
JST資料番号: F0375A  ISSN: 1346-7840  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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2011年3月11日14時46分,太平洋三陸沖を震源としたM9.0の海溝型巨大地震が発生し,東日本を中心に甚大な地震と津波の被害をもたらした。被害は特に岩手県・宮城県・福島県で甚大であるが,その周辺の北海道・青森県,茨城県・千葉県などでも大きな被害が出ている。港湾空港技術研究所では,この災害から港湾・空港・海岸を早期に復旧・復興させるため,技術的な支援を国土交通省等と協力して鋭意実施している。特に,災害の発生直後から,国土交通省のテックフォース(TEC-FORCE,Technical Emergency Control Force:緊急災害派遣隊)の一つとして,港湾などの災害の実態調査隊を国土技術政策研究所と協力し複数派遣しており,また災害原因などの検討も開始している。本報告書は,港湾などの災害調査の速報である。強震計による地震観測データやGPS波浪計や潮位計による津波観測データの解析や,震源からの津波伝播計算を行うとともに,地震や津波による各港湾などにおける災害の実態を報告するものである。主要な結論は以下のとおりである。1)今回の地震はM9.0と巨大であり,2004年のインド洋大津波のような,これまでの最大級の津波が発生している。GPS波浪計によって6mを越える津波が釜石港から沖合い18kmの地点で15時12分に観測できており,津波警報に寄与した。水深200mで6mの津波は,浅い沿岸では2から3倍の値となり,釜石港でほぼ10分後にピークとなっている。2)10m以上の津波が岩手県・宮城県・福島県の海岸を襲っており,沿岸の町に壊滅的な被害を及ぼし,2万7千人以上の死者・行方不明者となっている。木造家屋の壊滅的流失,車の流失,火災の発生,タンクの油の流失など,これまでも認められたあらゆる津波被害が大規模に発生している。3)港湾内では,津波によって船舶が陸上に乗り上げるなどの被害が発生しており,また港湾域の上屋や工場にも甚大な浸水被害が出ている。港湾内には津波によって破壊された家屋や車などが沈没しており,また,津波による流れによって航路や構造物周りの洗掘や堆積が発生している。ただし,防波堤や護岸の多くは,厳しい太平洋の波浪に対して設計されており,非常に大きな津波であったが比較的粘り強く,壊滅的な被害には至っておらず,津波低減の効果があったと考えられる。...(著者抄録)
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分類 (2件):
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自然災害  ,  地震学一般 
引用文献 (101件):
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