文献

J-GLOBAL ID：201102235421026260   整理番号：11A1064227

形状記憶ゲルの繊維強化による自己修復材料の創製

Self-Repairing Materials Created with Fiber-Reinforced Shape-Memory Gels

著者 (4件)： 日出間るり (山形大 大学院理工学研究科) ,  吉沢泰介 (山形大 工) ,  NASARUDDIN Khairi Bin (山形大 工) ,  古川英光 (山形大 大学院理工学研究科)
資料名： 日本機械学会論文集 A編(Web)  (Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers. Series A (Web))
巻： 77  号： 777  ページ： 764-768 (WEB ONLY)  発行年： 2011年 
JST資料番号： U0182A  ISSN： 1884-8338  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 損傷した材料が簡単に元の形に戻れば,繰り返し使用することが可能となり,環境問題にも対応しうる。本研究では自己修復機能を持つ形状記憶ゲルを創製し,さらに繊維強化を目指してコレステリック液晶を発現するリオトロピック液晶性高分子であるヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を添加した。形状記憶ゲルは結晶ドメインとアモルファスドメインを含んだゲルで,力学試験とX線構造解析により調べると,HPCの添加効果は分子量に依存することがわかった。低分子量のHPCはゲル中で結晶ドメインを効果的に強化し,結晶ドメインの構造破壊を抑制しゲルの最大応力を増加させる。高分子量のHPCは,点在する結晶をつなぎ止めるようにアモルファスドメインを効果的に強化し,最大歪みを増加させる。(著者抄録)

シソーラス用語： *ゲル ,  *記憶 ,  *繊維強化 ,  コレステリック相 ,  ヒドロキシプロピルセルロース ,  リオトロピック液晶 ,  X線構造解析 ,  引張試験 ,  物理的性質 ,  力学的性質
準シソーラス用語： 形状記憶 ,  *形状記憶ゲル ,  *自己修復性 ,  力学的特性

分類 (1件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

引用文献 (3件)：

• (1) Mitsumata, T., Gong, J.P., and Osada, Y., “Shape Memory Functions and Motility of Amphiphilic Polymer Gels”, Polymers for Advanced Technologies, Vol. 12, No. 1-2 (2001), pp. 136-150.
• (2) 白倉悠平,古川英光,田中良巳,黒川孝幸,龔剣萍,長田義仁,“構造規則性ハイドロゲルの自己修復機能-秩序・無秩序転移によるsacrificial bondの効果”, Polymer Preprints, Japan, Vol. 57, No. 2 (2008), pp. 4049-4050.
• (3) Matsuda, A., Sato, J., Yasunaga, H., and Osada, Y., “Order-Disorder Transition of a Hydrogel Containing an n-Alkyl Acrylate”, Macromolecules, Vol. 27, No. 26 (1994), pp. 7695-7698.

タイトルに関連する用語 (5件)： 形状記憶 ,  ゲル ,  繊維強化 ,  自己修復材料 ,  創製