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J-GLOBAL ID：201102236731970444   整理番号：11A0583815

施設トマト茎葉残さを同一経営体内の水田で利用するための簡易堆肥化技術

著者 (3件)： 竹本稔 (神奈川県農業技セ) ,  深山陽子 (神奈川県農業技セ) ,  室井義広 (神奈川県農業技セ)
資料名： 農業および園芸  (Agriculture and Horticulture)
巻： 86  号： 3  ページ： 353-358  発行年： 2011年03月01日 
JST資料番号： G0801A  ISSN： 0369-5247  CODEN： NOOEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： トマト栽培終了後の茎葉残さは,これまで堆積や乾燥後焼却などの処理がなされてきたが,都市近郊の地域では困難になってきている。本研究は,このようなトマト茎葉残さを対象に,生産者が実施可能で安価かつ簡易な堆肥化技術について検討した。その結果,農家へのアンケート調査に基づき,堆肥化のための作業体系を組み立てた。夏季に排出される残さは,ハウス内で水分を低下させ,わらカッタで粉砕後,フレコンバッグに充填し,高温の密閉温室内で堆肥化する。ハウス内で50°C以上を2週間維持できれば,堆肥化と乾燥ができ,4週間後の含水量は27%まで減少した。この堆肥は,牛糞堆肥と比べて,カリウム・カルシウムが高い傾向であった。作業時間としては11.6人時であった。一方,冬に排出される残さは,わらカッタで粉砕後,水田に投入して,水稲作に還元利用する。本方法のマニュアルは,神奈川県農業技術センターのウェブサイトから入手可能である。

シソーラス用語： *トマト ,  *作物残渣 ,  *堆肥化 ,  利用 ,  堆肥 ,  作業時間 ,  *ハウス栽培 ,  マニュアル ,  *廃棄物処理 ,  *改変
準シソーラス用語： 茎葉残さ ,  水田利用

分類 (3件)： 農業廃棄物の利用  (FB07050I) ,  野菜  (FC03043X) ,  肥料の調製,保存  (FB05020N)

引用文献 (8件)：

• 竹本 稔・深山陽子・室井義広・藤原俊六郎2010. トマト養液栽培から排出されるトマト茎葉残さの同一経営体内での利用法の検討. 農作業研究45(3): 165-174.
• 竹本 稔2009. 養液栽培システムから排出される有機性廃棄物のリサイクル. 農業機械学会誌71(6): 15-19.
• 市川 明・中谷 洋・加藤博美・加納正敏・増田達明・河邊鋭治2000. ミニトマト茎葉残さを混合した家畜ふん堆肥の発酵特性. 愛知県農総試研報32: 229-234.
• 神奈川県農業技術センター2007. 神奈川県作物別・作型別経済性標準指標一覧 (野菜・普通作) トマト (ロツクウール養液) 半促成栽培~抑制栽培. 神奈川県農業技術センター.(CD)
• 神奈川県環境農政部農業振興課2006. 神奈川県作物別施肥基準) たい肥の種類と有効成分量. 神奈川県環境農政部農業振興課. pp. 78-80.

タイトルに関連する用語 (8件)： 施設 ,  トマト ,  茎葉 ,  残さ ,  経営 ,  水田 ,  簡易 ,  堆肥化