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J-GLOBAL ID:201102237038998498   整理番号:11A1683065

アフリカ西部,Sahelでの砂漠化制御と農作物生産量改善のための土地管理実施,「休閑地帯システム」 1.砂漠化制御と土壌肥沃度改善での有効性

Soil Fertility “Fallow Band System,” a land management practice for controlling desertification and improving crop production in the Sahel, West Africa. 1. Effectiveness in desertification control and soil fertility improvement
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巻: 57  号:ページ: 573-586  発行年: 2011年08月 
JST資料番号: W1879A  ISSN: 0038-0768  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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Sahelでの「風成物質試料採取装置」を用いた前回の風侵食検討により,1)重大な量の土壌とそれに関連する養分が風侵食の間に農耕地から輸送される,2)風が運ぶ土壌物質の大部分が農耕地の風下に設置した幅5mの休閑地植生により捕集される,ことが分かり,その結果に基づき,Sahelで風侵食管理および土壌肥沃度と農作物生産量の改良に有用で,その地域農民にとっての実用性を慎重に考慮した「休閑地帯システム」と呼ばれる毎年休閑地帯を5mずつ移動させる新たな土地管理実施方法を提案した。この検討では,風侵食の抑制と土壌肥沃度の改善でのこのシステムの有効性を検証した。結果は,1)2008年には侵食事象が20件あり,侵食事象の風力の合計値は6048kJ・m-2になり,その値は2005~2007年の各年の値より大きい,2)休閑地帯の風上に向って測定した耕作地帯からの土壌粒子と粗有機物質(COM)の損失量はそれぞれ213および600kg/haと評価され,2005~2007年の値の約3倍である,3)耕作地域での損失量から休閑地域の損失量を差し引いて休閑地植生により捕集される土壌粒子とCOMの量と捕集効率が計算でき,その各侵食事象での捕集効率は1月が100%で月毎に低下して行き,9月には負になる,4)全体として休閑地が年間に補足する土壌粒子は入力粒子の74%,入力COMの58%であり,このシステムは風侵食の抑制に有効である,5)前年の休閑地帯で作物が利用可能な土壌養分の量は相当量の捕集された養分を含有する土壌物質の分解により増大する,6)風が運ぶ土壌物質の休閑地帯での捕集により表土への降水浸透が改善されることにより前年の休閑地帯での利用可能な土壌水量は増大する,7)休閑地で捕捉される土壌粒子とCOMの単位面積あたりの累積量はそれぞれ1830および4.0Mg・ha-1である,8)土壌粒子の大量の沈降量により休閑地の高さは播種前の5月には平均して73mm高まる計算になることが明らかになった。提案したこのシステムはSahelでの砂漠化抑制と土壌肥沃度改善に有用である。
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分類 (2件):
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土壌管理  ,  畑作物一般 
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