抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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トレンチ処分対象の廃棄物中に含まれるウラン放射能評価への適用を想定し,ドラム缶等の容器に収納された廃棄物のウラン放射能を,パッシブγ線により簡易な方法で定量評価することが可能な手法の理論体系を構築した。廃棄物収納容器を対向位置測定する方法で,廃棄物収納容器の中に3次元的に分布する線源位置を表わす物理量とγ線計数率の変化の関係を表わす評価式を導出した。評価式は,ウラン系列で放出される1001keVと766keVの二つのエネルギーでのγ線ピーク計数率の比R(1),R(2)と,二つのエネルギーの放出率の比kから,1/{ln(k/R(1))×ln(k/R(2))}で与えられる。この物理量と対向位置で測定されるエネルギー1001keVのγ線計数率n
1とn
2から計算される(n
1×n
2)
1/2の間に一義的な関係があることがわかった。この関係を,シミュレーションとドラム缶の中に配置したウラン線源を対向位置で測定したγ線データを用いて検証した。その結果,1/{ln(k/R(1))×ln(k/R(2))}と(n
1×n
2)
1/2の間の関係は,シミュレーションの評価では直線関係を示した。測定データの直線関係からの誤差は5%以内であることを確認した。(著者抄録)