文献

J-GLOBAL ID：201102237174581827   整理番号：11A0128860

割れ目系と植生分布に着目した敦煌莫高窟周辺の水分移動経路の推定

ESTIMATION OF GROUNDWATER MOVEMENT FOCUSED ON FRACTURES AND VEGETATIONS AROUND THE MOGAO GROTTOES

著者 (8件)： 小泉圭吾 (大阪大学大学院 工学研究科) ,  朴春澤 (ハイテック株式会社 技術課) ,  谷本親伯 (大阪大学大学院 サンフランシスコ教育センター) ,  上野陽平 (日立製作所 ディフェンスシステム社) ,  岩田修一 (旭地研) ,  李最雄 (中国敦煌研究院) ,  王旭東 (中国敦煌研究院) ,  郭青林 (中国敦煌研究院)
資料名： 土木学会論文集 C(Web)
巻： 66  号： 4  ページ： 836-844 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： U0104A  ISSN： 1880-604X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 乾燥地域の洞窟壁画を塩害から守るためには,水分の分布状況を明らかにする必要がある.本研究では,リモートセンシングにより,敦煌莫高窟へ辿りつく水分の移動経路を推定することを目的とした.複数の衛星データと現地踏査により,周辺の割れ目および植生分布を把握した.この結果,割れ目は広域から狭域で同様の走向を示しており,莫高窟に分布する割れ目の走向が広域の断層に支配されていることが明らかとなった.また,植生が河川沿いのみならず,砂丘や基盤岩上にも分布していることが確認された.そのうち,三危山に分布する植生は直線状に分布し,それらの走向が断層と一致していることが確認された.このことから,三危山と同様の地質構造をもち,莫高窟崖面と接する鳴沙山においても,割れ目に沿って水分が移動している可能性が考えられる.(著者抄録)

シソーラス用語： 土壌水分移動 ,  経路 ,  遺跡 ,  断裂系 ,  生息分布 ,  植生 ,  リモートセンシング ,  データ ,  現地調査 ,  断層 ,  水文調査 ,  *地下水流
準シソーラス用語： 移動経路 ,  衛星データ ,  割れ目系 ,  植生分布 ,  踏査 ,  敦煌莫高窟

分類 (1件)： 水文学一般  (DC07010R)

引用文献 (17件)：

• 1) 甘粛省測絵局:甘粛省地図冊,甘粛省地質出版社,p.62, 1982.
• 2) 谷本親伯,小泉圭吾:大阪大学敦煌莫高窟学術調査の概要,土と基礎,Vol.53, No.3, pp.8-10, 2005.
• 3) 三浦定俊,西浦忠輝,李実,張〓軍:敦煌莫高窟における気象観測(1),保存科学,No.29, pp.2-7, 1990.
• 4) 朽津信明,段修業:敦煌莫高窟の地質環境,保存科学,No.31, pp.79-85, 1992.
• 5) 三浦定俊,西浦忠輝,張〓軍,王宝義:敦煌莫高窟の気象(2),保存科学,No.31, pp.87-94, 1992.

タイトルに関連する用語 (9件)： 割れ目系 ,  植生分布 ,  着目 ,  敦煌 ,  莫高窟 ,  周辺 ,  水分移動 ,  経路 ,  推定